ピエタリ・インキネン(1980.4-)が指揮する
ニュージーランド交響楽団の演奏で、
フィンランドの作曲家
ジャン・シベリウス(1865.12-1957.9)の
交響曲第2番とカレリア組曲を聴きました。
シベ2はインキネン28歳の時(2008.10)、
カレリア組曲は30歳の時(2010.10)の録音です。
シベリウス
1) 交響曲第2番ニ長調作品43
2) カレリア組曲作品11
ニュージーランド交響楽団
ピエタリ・インキネン(指揮)
録音:2008年10月16-18日(1)、2010年7月27日(2)、ニュージーランド、ウェリントン、マイケル・ファーラー・センター
【NAXOS 8.572305】
1) 交響曲第2番ニ長調作品43 は、
第1番の初演から3年をへた
シベリウス36歳の時(1902.3)に、
作曲者本人の指揮によって初演された交響曲です。
次の第3番が初演されるのは、5年先の41歳の時(1907.9)のことになります。
2) カレリア組曲作品11 は、
シベリウス27歳の時(1893.11)に上演された
野外劇《カレリア》のための音楽にもとづく組曲で、
《カレリア》序曲作品10
《カレリア》組曲作品11
の2曲にまとめられています。
序曲は聴いたことがありません。
組曲の方は、
どこかで聴いたような気がしますが、
それほど強い印象はありません。
組曲は軽めの小品3曲で構成されています。
***
インキネンのシベリウス、
第1・3番が思いのほか良かったので、
第2番も期待していたのですが、
これは今一つの出来でした。
指揮者の思い入れが強すぎて、
本人の中でうまく整理しきれていない印象が残りました。
音楽の流れが滞りがちで、
全体の見通しがあまり良くない、
聴いているうちに段々冷めた感じになってくる、
残念な演奏でした。
第2番はよく知られた名曲ですが、
意外とまとめにくい所があるのかもしれません。
どちらかといえば、
後半の《カレリア》組曲のほうが
軽めの小品をほどよい加減でうまくまとめ上げていて、
好感が持てました。
※Wikipediaの「ピエタリ・インキネン」「ニュージーランド交響楽団」「ジャン・シベリウス」「交響曲第2番(シベリウス)」「カレリア(シベリウス)」を参照。
0 件のコメント:
コメントを投稿