「DECCA The Best 1200」のシリーズ(2013.5発売)からもう1枚、
スイスの指揮者
エルネスト・アンセルメ(1883.11-1969.2)が
スイス・ロマンド管弦楽団を指揮して録音した
ロシアの作曲家
ピョートル・チャイコフスキー(1840.5-1893.11)の
三大バレエ(抜粋)を聴きました。
アンセルメ74歳の時(1958)の録音です。
チャイコフスキー
1) バレエ《白鳥の湖》作品20(抜粋)
2) バレエ《眠りの森の美女》作品66(抜粋)
3) バレエ組曲《くるみ割り人形》作品71a
スイス・ロマンド管弦楽団
エルネスト・アンセルメ(指揮)
録音:1958年3月29日-4月14日(2)、10月7日-11月11日(1・3)、ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール
【UCCD-7249】
このうち
1) バレエ《白鳥の湖》作品20 は、
チャイコフスキー36歳の時(1877.3)に初演された作品です。
この《白鳥の湖》までに、
交響曲第1番(1868.2)
交響曲第2番(1873.1)
交響曲第3番(1875.11)
は、すでに初演されていました。
次の《眠りの森の美女》までに、
交響曲第4番(1878.2)
マンフレッド交響曲(1886.3)
交響曲第5番(1888.11)
が初演されました。
2) バレエ《眠りの森の美女》作品66 は、
チャイコフスキー49歳の時(1890.1)に初演された作品です。
3) バレエ組曲《くるみ割り人形》作品71a は、
チャイコフスキー52歳の時(1892.12)に初演された作品です。
この翌年、亡くなる直前に
交響曲第6番(1893.10)
が初演されました。
***
アンセルメは、
今聴くには音質がもう一つの印象があって、
これまで聴いて来なかったのですが、
音質向上している今回のシリーズなら印象が異なるかもと思い、
まず1枚聴いてみることにしました。
予想以上に良かったです。
オケの鳴らし方が独特で、
ロシア音楽にありがちな重々しいところはなく、
縦の線が若干そろわないところもある中、
逆にそれが魅力になって
軽やかだけど良く鳴っている印象でした。
あんまりピタリと合い過ぎないほうが、
音楽に推進力が生まれるようで、
軽やかな活き活きとしたリズムに
実際バレエを踊りたくなるような楽しい演奏でした。
チャイコフスキーの三大バレエには
それほどこだわりがないので、
たくさん聴いて来たわけではありませんが、
自分の中ではこれまででベストの演奏です。
※Wikipediaの「エルネスト・アンセルメ」「スイス・ロマンド管弦楽団」「ピョートル・チャイコフスキー」を参照。
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