2014年8月31日日曜日

メータ&ウィーン・フィルのシューマン:交響曲第2・3番(1980-81年録音)

音質向上した
「DECCA The Best 1200」(2013.5発売)からもう1枚、

インド出身の指揮者
ズービン・メータ(1936.4-)が指揮する

オーストリアのオーケストラ
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で、

ドイツの作曲家
ロベルト・シューマン(1810.6-1856.7)の
交響曲第2番と第3番を聴きました。

メータ44歳の時の録音です。


ロベルト・シューマン
1) 交響曲第2番ハ長調作品61
2) 交響曲第3番変ホ長調作品97《ライン》

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ズービン・メータ(指揮)
録音:1980年6月23-24日(1)、1981年3月10-12日(2)、ウィーン、ゾフィエンザール
【UCCD-7224】


シューマンの交響曲は、

 第1番 変ロ長調 作品38《春》
 第2番  ハ長調  作品61
 第3番 変ホ長調 作品97《ライン》
 第4番  ニ短調  作品120

の4曲知られていますが、
これは出版された順序が反映されたもので、

初演順に並べ直すと、

 第1番(1841年 3月)
 第4番(1841年12月)⇒(1853年12月に改訂稿を初演)
 第2番(1846年11月)
 第3番(1851年 2月)

の順になります。

第4番は、第1番とほぼ同時期に初演されていたのですが、

第3番初演の2年後に、大幅な改訂稿が初演されたため、
出版が一番最後となり、

第4番と呼ばれることになったそうです。


個人的に、シューマンの交響曲は、

 第3番=大好き、
 第2第=まあまあ好き、
 第1番=嫌いでない、
 第4番=よくわからない

という感じなので、このCDのように、
第2・3番の組合せはありがたいです。


   ***

さてこのCD、私の中では、
サヴァリッシュ&シュターツカペレ・ドレスデンを聴いて以来の、
新鮮な感動をもたらしました。

オケの響き、録音はシュターツカペレの方が好きなのですが、

ウィーン・フィルを無理なくいい感じに響かせながら、
若さあふれる勢いのある音楽が湧き出て来る心地良さは、

何度もくりかえし聴きたくなる独特の魅力がありました。

これはぜひ、
全集を聴いてみないといけないな、
と思っています。


   ***

同シリーズでメータの録音を聴いてみて、
チャイコフスキーとシューマンの魅力あふれる演奏に出会えたことは、
嬉しい驚きでした。

今聴いても、まったく色褪せていない演奏だと思います。


その他、

 マーラーの交響曲第5番
 サン=サーンスの交響曲第3番《オルガン付き》

も聴いて悪くはなかったのですが、

スタイルに少し古さを感じさせ、
今あえて選ぶ必要はないように思われました。

ロサンゼルス・フィルとのマラ5を聴いた時、
コバケンと日本フィルのマラ5を思い出しました。

どちらも意外に良く似たスタイルですが、
さすがにロサンゼルス・フィルの方がよく鳴っていました。


※Wikipediaの「ロベルト・シューマン」「ズービン・メータ」

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