音質向上した
「DECCA The Best 1200」(2013.5発売)からもう1枚、
インド出身の指揮者
ズービン・メータ(1936.4-)が指揮する
オーストリアのオーケストラ
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で、
ドイツの作曲家
ロベルト・シューマン(1810.6-1856.7)の
交響曲第2番と第3番を聴きました。
メータ44歳の時の録音です。
ロベルト・シューマン
1) 交響曲第2番ハ長調作品61
2) 交響曲第3番変ホ長調作品97《ライン》
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ズービン・メータ(指揮)
録音:1980年6月23-24日(1)、1981年3月10-12日(2)、ウィーン、ゾフィエンザール
【UCCD-7224】
シューマンの交響曲は、
第1番 変ロ長調 作品38《春》
第2番 ハ長調 作品61
第3番 変ホ長調 作品97《ライン》
第4番 ニ短調 作品120
の4曲知られていますが、
これは出版された順序が反映されたもので、
初演順に並べ直すと、
第1番(1841年 3月)
第4番(1841年12月)⇒(1853年12月に改訂稿を初演)
第2番(1846年11月)
第3番(1851年 2月)
の順になります。
第4番は、第1番とほぼ同時期に初演されていたのですが、
第3番初演の2年後に、大幅な改訂稿が初演されたため、
出版が一番最後となり、
第4番と呼ばれることになったそうです。
個人的に、シューマンの交響曲は、
第3番=大好き、
第2第=まあまあ好き、
第1番=嫌いでない、
第4番=よくわからない
という感じなので、このCDのように、
第2・3番の組合せはありがたいです。
***
さてこのCD、私の中では、
サヴァリッシュ&シュターツカペレ・ドレスデンを聴いて以来の、
新鮮な感動をもたらしました。
オケの響き、録音はシュターツカペレの方が好きなのですが、
ウィーン・フィルを無理なくいい感じに響かせながら、
若さあふれる勢いのある音楽が湧き出て来る心地良さは、
何度もくりかえし聴きたくなる独特の魅力がありました。
これはぜひ、
全集を聴いてみないといけないな、
と思っています。
***
同シリーズでメータの録音を聴いてみて、
チャイコフスキーとシューマンの魅力あふれる演奏に出会えたことは、
嬉しい驚きでした。
今聴いても、まったく色褪せていない演奏だと思います。
その他、
マーラーの交響曲第5番
サン=サーンスの交響曲第3番《オルガン付き》
も聴いて悪くはなかったのですが、
スタイルに少し古さを感じさせ、
今あえて選ぶ必要はないように思われました。
ロサンゼルス・フィルとのマラ5を聴いた時、
コバケンと日本フィルのマラ5を思い出しました。
どちらも意外に良く似たスタイルですが、
さすがにロサンゼルス・フィルの方がよく鳴っていました。
※Wikipediaの「ロベルト・シューマン」「ズービン・メータ」
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