ヴォルフガング・シュナイダーハン
(1915.5-2002.5)の演奏で、
ドイツの作曲家
メンデルスゾーンとブルッフの
ヴァイオリン協奏曲を聴きました。
メンデルスゾーンは
シュナイダーハン41歳の時(1956.9)、
ブルッフは36歳の時(1952.4)の録音です。
1) メンデルスゾーン
ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
・ベルリン放送交響楽団
・フェレンツ・フリッチャイ(指揮)
録音:1956年9月19-23日、ベルリン、イエス・キリスト教会
2) ブルッフ
ヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調 作品26
・バンベルク交響楽団
・フェルディナント・ライトナー(指揮)
録音:1952年4月28-30日、バンベルク、クルトゥラウム
ヴォルフガング・シュナイダーハン(ヴァイオリン)
【POCG-90175】
フェリックス・メンデルスゾーン
(1809.2-1847.11)の
ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
は、作曲者64歳の時(1945.3)に初演された作品、
マックス・ブルッフ
(1838.1-1920.10)の
ヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調 作品26
は、作曲家28歳の時(1866.4)に初演された作品です。
***
シュナイダーハンのヴァイオリン、
それほど大曲向きには思えなかったので、
コンチェルトはあまり聴いて来なかったのですが、
偶然聴いたメンデルスゾーンが、
かなりの名演でした。
名曲の割に、
深く感動する演奏に出会いにくいのが
メンコンの難しいところなのですが、
久しぶりに、
始まりから終わりまで、
美音と粋な節回しに耳が吸い寄せられて、
ああ美しいなと思っているうちに最後まで聴き終えていました。
同郷のウィーン生まれのヴァイオリニスト、
フリッツ・クライスラー(1875.2-1962.1)と同じく、
甘く美しい音色と、品のある粋な節回しで聴かせるタイプの演奏です。
個人的には、
メンコンのベスト演奏はクライスラーなのですが、
さすがに録音が古く(1926年)、
聴きにくく感じることもあったので、
クライスラーのメンコンが好きな方にはお薦めです。
***
ブルッフは、
メンデルスゾーンと同じタイプの演奏ですが、
音質がメンコンよりいっそう悪い感じなので、
あまり楽しめませんでした。
あえてシュナイダーハンを選ばなくても、
ほかに良い演奏があると思います。
※「ヴォルフガング・シュナイダーハン」「フェリックス・メンデルスゾーン」「ヴァイオリン協奏曲(メンデルスゾーン)」「マックス・ブルッフ」「ヴァイオリン協奏曲第1番(ブルッフ)」を参照。
0 件のコメント:
コメントを投稿