(現在のポーランドのヴロツワフ)生まれの指揮者
オットー・クレンペラー
(Otto Klemperer, 1885.5-1973.7)の指揮する
イギリスのオーケストラ
フィルハーモニア管弦楽団の演奏で、
ドイツの作曲家
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
(1770.12-1827.3)の交響曲第4・8番を聴きました。
1960年のウィーン芸術週間ライブとして有名な全集で、
Membranの10枚組CD の ◯DISC4 に収録されています。
◯DISC4
交響曲第4番 変ロ長調 作品60
(録音:1960年5月31日)
交響曲第8番ヘ長調 作品93
(録音:1960年6月4日)
オットー・クレンペラー(指揮)
フィルハーモニー管弦楽団
【Membran 10CD Collection /No.600135】2014年1月発売
交響曲第4番はベートーヴェン36歳の時(1807年3月)、
交響曲第8番は43歳の時(1814年2月)に初演された作品です。
DISC3の第7番が今一つだったので心配したのですが、
第4・8番ともに、
他の第1・2・3番と同じレベルの出来で、
音の貧しさを乗り越えてなお、
心に響いてくる好演で十分に楽しめました。
フルトヴェングラーのように
曲と一体化して煽り立てていくところがなく、
楽譜から逸脱しない客観的な演奏に徹しているのですが、
出て来る音が驚くほど活き活きとしていて、
思わず耳を吸い寄せられる不思議な魅力があります。
AMのラジオ中継くらいの音質なので、
誰にもお薦めできるわけではないのですが、
私にとっては指揮者クレンペラーの芸風を考える上で、
興味深い全集になっています。
※Wikipediaの「ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン」「交響曲第4番(ベートーヴェン)」「交響曲第8番(ベートーヴェン)」を参照。
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