レナード・バーンスタイン(1918.8-1990.10)が、
ニューヨーク・フィルを指揮して録音した
オーストリア帝国の作曲家
グスタフ・マーラー(1860.7-1911.5)の
交響曲第5番嬰ハ短調を聴きました。
指揮者44歳の時(1963年1月)の録音です。
CD7
マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調
ジェイムズ・チェンバース(ホルン)
レナード・バーンスタイン(指揮)
ニューヨーク・フィルハーモニック
録音:1963年1月7日、ニューヨーク、フィルハーモニー・ホール(現エイヴリー・フィッシャー・ホール)
【Sony Classical 88697943332】2012年6月発売。
交響曲第5番嬰ハ短調は、
マーラー44歳の時(1904年10月)に初演された作品です。
先月バーンスタインが69歳の時に、
ウィーン・フィルと録音したマラ5を聴き直し、
指揮者の熱意が空回りする
恣意的な表現に辟易したのですが、
若い頃のニューヨーク・フィルとの
マラ5ならどうだろうと思い、聴いてみることにしました。
その結果、
旧盤の方は音楽的な流れをぶった切ることのない、
ごく自然な表現で、まずまず聴ける演奏に仕上がっていました。
ただし若さゆえか、
今一つ解釈に物足りないところがあって、
ほかを圧倒する何かがあるわけではない、
ふつうのマラ5であると思いました。
初めて聴く分には、
十分満足のいくレベルの演奏ですが、
ぜひともこの録音でなければ、という強い個性には欠ける演奏でした。
大好きなはずのバーンスタインのマーラーですが、
改めて聴いてみると、超名演と隣り合わせに、
そこまででない演奏もたくさん含まれていることに気がつくことが多いです。
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