ウィレム・メンゲルベルク
(Willem Mengelberg, 1871年3月-1951年3月)の指揮する
オランダのオーケストラ
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏で、
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
(Johann Sebastian Bach, 1685年3月-1750年7月)の
マタイ受難曲(Matthäus-Passion)を聴きました。
メンゲルベルク68歳の時(1939年4月)の録音です。
J.S.バッハ:マタイ受難曲 BWV244
カール・エルプ(福音史家 テナー)
ウィレム・ラヴェリ(イエス バス)
ジョー・ウィンセント(ソプラノ)
イローナ・ドゥリゴ(アルト)
ルイス・ヴァン・ドゥルダー(テナー)
ヘルマン・シャイ(バス)
ツァングルスト少年合唱団
アムステルダム・トーンクンスト合唱団
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
ウィレム・メンゲルベルク(指揮)
録音:1939年4月2日ライブ
原盤:Philips LP A00150-53
【OPK 7021-3】※発売2006年4月
マタイ受難曲は、バッハ42歳の時に
作曲、初演(1727年4月)されたと推定される作品です。
※確かな演奏記録にもとづいて、
44歳の時(1729年4月)の初演説もあり。
※最終稿は51歳の頃(1736年)に完成。
***
この録音の存在は、学生の頃に
宇野功芳氏の著書で知りました。
なかなか購入する機会がなく、
2006年発売のオーパス蔵盤が、
初体験となりました。
実際に聴いてみると、
今から80年近く前の録音なので当然なのですが、
予想以上に音が悪く、
近年ではありえない
叫ぶような合唱の発声法にもびっくりして、
聴くのを止めてしまいました。
時折思い出して、
聴いてみては失望することの繰り返しだったのですが、
最近になって、
古い録音に合ったほどほどの再生方法を見つけ、
ようやく感動のうちに最後まで聴き通すことができました。
歌舞伎で大見得を切るような、
オーバーアクションを楽しむ感覚で、
聴き方のツボのようなものはわかったように思います。
やはり今となっては
かなり時代がかった解釈であることは確かなので、
最初の1枚目としてはお薦めできませんが、
曲の真髄をわしづかみにした
歴史的録音として、聴いておく価値は十分にあると思いました。
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