2017年4月3日月曜日

インバル&フランクフルト放送響のマーラー:交響曲第7番《夜の歌》(1986年録音)

イスラエルの指揮者
エリアフ・インバル(Eliahu Inbal, 1936年2月- )の指揮する

ドイツのオーケストラ
フランクフルト放送交響楽団
(2005年にhr交響楽団に改称)の演奏で、

オーストリア帝国の作曲家
グスタフ・マーラー(1860.7-1911.5)の
交響曲第7番《夜の歌》を聴きました。

指揮者50歳の時(1986年5月)の録音です


グスタフ・マーラー
交響曲第7番《夜の歌》

エリアフ・インバル指揮
フランクフルト放送交響楽団
マルティン・ゲス(テノール・ホルン)

録音:1986年5月14-17日、フランクフルト、アルテ・オーバー
【COCO73087】2010年8月発売。

交響曲第7番《夜の歌》は、
マーラーが48歳の時(1908年9月)に初演された作品です

音の良さに驚いた[Blu-spec CD]による
インバルのマーラー、
あまり得意でない第7番《夜の歌》を聴いてみました。

実際にホールで聴くのに近い、
ごく自然な響きを基調としながら、
オケの細かいところまで鮮明に聴き取れる、
美しい録音にまず聴き惚れました。

憑依するような過度な演出はないものの、
ザンデルリンクやスウィトナー、
ブロムシュテットのマーラーを聴く時のような、
一定の距離感がある演奏ではなく、

楽譜への深い共感をもとに、
すみずみまで丁寧に音にしている印象で、
オーソドックスな解釈による名演として、
今でも十分お薦めできる録音だと思いました。

全体的に、
真面目に手堅くまとめた演奏であって、
あとほんの少し枠からはみ出して
訴えかけて来る強さもあったらいいなと思うので、

都響との再録音のほうも、
近々聴いてみようと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿