2017年9月11日月曜日

サヴァリッシュ&ウィーン響のブラームス:交響曲第1・3番(1961・62年録音)

ドイツの指揮者
ヴォルフガング・サヴァリッシュ
(Wolfgang Sawallisch, 1923年8月- 2013年2月)の指揮する
ウィーン交響楽団の演奏で、

ドイツの作曲家
ヨハネス・ブラームス
(Johannes Brahms, 1833年5月 - 1897年4月)の
交響曲第1・3番を聴きました。

指揮者37歳(1961年1月)、39歳(62年12月)の時の録音です


サヴァリッシュの芸術
(PHILIPSレコーディングズ)CD3

ブラームス
①交響曲第1番ハ長調 Op.68
②交響曲第3番ヘ長調 Op.90

ウィーン交響楽団
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮)
録音:1962年12月 (①), 1961年1月 (②), Austria

【DECCA 0289 480 7707 6】※2013年5月発売


①交響曲第1番ハ長調 Op.68
ブラームス43歳の時(1976年11月)に、

②交響曲第3番ヘ長調 Op.90
50歳の時(1883年12)に初演されました。


   ***

サヴァリッシュさんの真価に気がついたのは、
シュターツカペレ・ドレスデンと録音した
シューマンの交響曲全集を聴いてからです。

※指揮者49歳の時(1972年9月)の録音。

他にもこのレベルの録音があるのなら
聴いてみたいと思っていたところ、

若いころのPHILLIPSへの
録音集(CD14枚組の選集)が、
格安(1,500円程)で手に入りましたので、
面白そうなものから聴いていこうと思います。

はじめはサヴァリッシュが
35歳から39歳(1959年1月-1963年2月)まで
4年かけて録音したブラームスの交響曲全集と、
ドイツ・レクイエム、管弦楽曲集を集めた4枚からの1枚です。


  ***

第1番、第3番ともに、

ほんの少し速めのテンポと、
メリハリのクッキリとした堅めの音色で、
全体の見通しよく、ぐいぐい前に進んでいく演奏で、
予想以上の好演でした。

若々しい勢いがあるからといって、
変な軽さを感じるわけではなく、
ブラームスらしい重心の低い響きに満ちた、
完成度の演奏だと思いました。

テンポもせかせかしているわけではなく、
全体像を把握しやすい一番穏当なテンポを選んでいるようで、

こんな曲だったのかと、
今更ながらの新鮮な感動を味わえました。

サヴァリッシュ&ウィーン響のブラ1&ブラ3は、
重々しすぎてブラームスは苦手だと思う人にもお薦めしたい
若々しい魅力のある1枚だと思います。


音質は、最近の録音とは違った
少し古びた感じの独特な響きがします。

ブラームスにはもってこいともいえますが、
のちのシューマンと比べるなら、
一つ下に置かざるをえない音質だと思います。

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