AVEXから廉価で再販しているシリーズから、
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756年1月-1791年12月)の
クラリネット五重奏曲 イ長調 K581 と、
クラリネット三重奏曲 変ホ長調 K498 を聴きました。
K.498 はモーツァルト30歳(1786年8月5日)
K.581 は 33歳(1789年9月29日)の時の作品です。
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
①クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581
ヨージェフ・バローグ(クラリネット)
ダニュビウス四重奏曲
録音:1991年9月23-25日、ブラペスト、ユニタリアン教会
②クラリネット三重奏曲 変ホ長調 K.498
《ケーゲルシュタット・トリオ》
ベーラ・コヴァーチ(クラリネット)
イエネ・ヤンドー(ピアノ)
ジェルジ・コンラート(ヴィオラ)
録音:1991年9月16日、ブダペスト、ユニタリアン教会
【AVCL-25682】2007年12月発売
①は、
ハンガリー生まれのクラリネット奏者
ヨージェフ・バローグ(József Balogh, 1956年- )と、
1983年にハンガリーで結成された
ダニュビウス四重奏団(Danubius Quartet)による演奏。
②は、
ハンガリー生まれのクラリネット奏者
ベーラ・コヴァーチ(Bela Kovacs, 1937年5月1日- )と、
ハンガリー生まれのピアニスト
イェネー・ヤンドー(Jenő Jandó, 1952年2月1日 - )と、
1846年にハンガリーで結成された
タートライ四重奏団(Tátrai Quartet)のヴィオラ奏者
ジェルジ・コンラート(György Konrád)による演奏です。
***
どちらも小さめのホールで聴いているような、
響きそのものを楽しめる美しい録音で、
特別なことをしないオーソドックスなスタイルで、
どんな曲なのかが良くわかるように演奏されていました。
どちらかといえば①の方が、
角の立たない流麗な演奏で、
じっくり聴かないと、
心に入って来にくいところがあるように感じましたが、
さらさら流れていくだけの演奏ではないので、
繰り返し聴き込むうちに魅力が増してきて、
かなり満足できる演奏となりました。
②は①よりはっきりくっきりした
押しの強い演奏で、
本来はもう少し
枯れた感じが必要なようにも思われましたが、
無駄なく曲の内面に切り込んでいるので、
曲本来の魅力を知るためには、
最適な演奏でした。
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