2017年10月16日月曜日

バローグ&ダニュビウス四重奏団のモーツァルト:クラリネット五重奏曲(1991年録音)

NAXOSの旧録音を
AVEXから廉価で再販しているシリーズから、

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756年1月-1791年12月)の
クラリネット五重奏曲 イ長調 K581 と、
クラリネット三重奏曲 変ホ長調 K498 を聴きました。

K.498 はモーツァルト30歳(1786年8月5日
K.581 は 33歳(1789年9月29日)の時の作品です


ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
①クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581

 ヨージェフ・バローグ(クラリネット)
 ダニュビウス四重奏曲
 録音:1991年9月23-25日、ブラペスト、ユニタリアン教会

②クラリネット三重奏曲 変ホ長調 K.498
 《ケーゲルシュタット・トリオ》

 ベーラ・コヴァーチ(クラリネット)
 イエネ・ヤンドー(ピアノ)
 ジェルジ・コンラート(ヴィオラ)
 録音:1991年9月16日、ブダペスト、ユニタリアン教会
【AVCL-25682】2007年12月発売

①は、
ハンガリー生まれのクラリネット奏者
ヨージェフ・バローグ(József Balogh, 1956年- )と、

1983年にハンガリーで結成された
ダニュビウス四重奏団(Danubius Quartet)による演奏。

②は、
ハンガリー生まれのクラリネット奏者
ベーラ・コヴァーチ(Bela Kovacs, 1937年5月1日- )と、

ハンガリー生まれのピアニスト
イェネー・ヤンドー(Jenő Jandó, 1952年2月1日 - )と、

1846年にハンガリーで結成された
タートライ四重奏団(Tátrai Quartet)のヴィオラ奏者
ジェルジ・コンラート(György Konrád)による演奏です。


  ***

どちらも小さめのホールで聴いているような、
響きそのものを楽しめる美しい録音で、

特別なことをしないオーソドックスなスタイルで、
どんな曲なのかが良くわかるように演奏されていました。


どちらかといえば①の方が、
角の立たない流麗な演奏で、

じっくり聴かないと、
心に入って来にくいところがあるように感じましたが、

さらさら流れていくだけの演奏ではないので、
繰り返し聴き込むうちに魅力が増してきて、
かなり満足できる演奏となりました。


②は①よりはっきりくっきりした
押しの強い演奏で、

本来はもう少し
枯れた感じが必要なようにも思われましたが、

無駄なく曲の内面に切り込んでいるので、
曲本来の魅力を知るためには、
最適な演奏でした。

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