AVEXから再販売しているシリーズ。
NAXOSの室内楽に名演が多いことを思い出し、
シューベルトの《ます》を聴いてみました。
ハンガリーのピアニスト
イェネ・ヤンドー(Jenő Jandó, 1952年2月1日- )、
ハンガリーの弦楽四重奏団
コダーイ・クァルテット(Kodály Quartet)、
ハンガリーのコントラバス奏者
イシュトヴァーン・トッシュ(István Tóth)の共演で、
オーストリアの作曲家
フランツ・シューベルト
(Franz Schubert, 1797年1月-1828年11月)の
ピアノ五重奏曲イ長調《ます》を聴きました。
シューベルト
①ピアノ五重奏曲イ長調 作品114 D.667《ます》
・イェネ・ヤンドー(ピアノ)
・コダーイ・クァルテット、
・イシュトヴァーン・トッシュ(コントラバス)
シューベルト/リスト編曲
②ます/③セレナード/④魔王
・ヴァレリー・トリオン(②④)
・オクサナ・ヤブロンスカヤ(③)
録音:1991年12月、ブダペスト、ユニタリアン教会(①)。1999年5月、ハンプシャー州イーストウッド・ヘイ、セントマーティン教会(②④)。1994年5月、カリフォルニア州サンタ・ローザ、フィッシャーホール(③)。
【AVCL-25683】※2007年12月発表
どちらかといえば《ます》には、
生ぬるく平凡で退屈な印象があって、
自分から聴くことはあまりなかったのですが、
このヤンドーとコダーイ四重奏団のCDは、
オーソドックスなスタイルによる
きりりと引き締まった清新な印象の演奏で、
初めて聴くような感動を覚えました。
有名な《ます》の楽章だけでなく、
全曲を通してバランス良く、
瑞々しい音楽が流れて行きました。
ほぼ初めて、
名曲であることを実感できました。
この演奏、
1992年発売の原盤(NAXOS)のほうでは、
ヴァイオリンとヴィオラ、チェロとピアノのための
アダージョとロンド・コンチェルタンテ ヘ長調 D.487
という珍しい作品がカップリングされているので、
近々買い直して聴いてみようと思っています。
余白にリスト編曲の歌曲が収録されています。
2曲めの《セレナード》のみ、
気持ちを込めすぎて回りくどい変な演奏になっていますが、
《ます》と《魔王》は前半と同じような
シューベルトらしい世界が流れ、それなりに楽しめました。
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