ドイツの指揮者
ヴォルフガング・サヴァリッシュ
(Wolfgang Sawallisch, 1923年8月- 2013年2月)の指揮する
ウィーン交響楽団の演奏で、
ドイツの作曲家
ヨハネス・ブラームス
(Johannes Brahms, 1833年5月 - 1897年4月)の
大学祝典序曲、悲劇的序曲、
運命の歌、アルト・ラプソディ、
ハイドン変奏曲を収めた1枚を聴きました。
指揮者36-38歳(1959年11月-62年2月)の時の録音です。
サヴァリッシュの芸術(PHILIPSレコーディングズ)
<CD 2>
ブラームス
① 大学祝典序曲 Op.80
② 悲劇的序曲 Op.81
③ 運命の歌 Op.54
④ アルト・ラプソディ Op.53
⑤ ハイドンの主題による変奏曲 変ロ長調 Op.56a
ウィーン交響楽団
アーフェ・ヘイニス (④)
ウィーン楽友協会合唱団 (③④)
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮)
録音:1959年11月 (⑤), 1961年1月 (①), 1961年4月 (②), 1962年2月 (③④), Vienna
【DECCA 0289 480 7707 6】※2013年5月発売
ブラームスの交響曲全集と同時に収録された
管弦楽曲集を聴きました。
実際聴いてみると、曲想がばらばらなので、
全体としてまとまりがわるく感じられました。
特に出だしの①②は、
きちっとしているものの、
今ひとつ突き抜けた感じがなくて、
物足りなさが残りました。
③④⑤はこれだけ切り出して聴くなら
十分に優れた演奏でした。
③④は、ドイツ・レクイエムと同じく、
声楽の扱いのうまさが光る演奏で、
掴みどころのない演奏が多い中、
初めて曲の真価を理解できたように思います。
⑤はこの曲集の中で一番成功していて、
名曲の名演奏に触れることができました。
1枚のCDとしての感銘度は低かったのですが、
交響曲全集に付属する1枚として取り上げておきます。
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