スロバキア共和国生まれのホルン奏者
ミロシュ・ステヴォーヴ
(Milos Stevove, 1939- )の独奏、
スロバキア共和国の室内オーケストラ
カペラ・イストロポリターナ
(Capelia Istropolitana)の伴奏、
ウクライナ生まれの指揮者
ヨーゼフ・コペルマン
(Jozef Kopelman,1947- )の指揮で、
オーストリアの作曲家
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756年1月-1791年12月)の
ホルン協奏曲全集を聴きました。
伴奏のカペラ・イストロポリターナは、
スロヴァキアの首都ブラチスラヴァにあるオケ
スロバキア・フィルハーモニー管弦楽団
(Slovak Philharmonic Orchestra, 1949年設立)
のメンバーによって、1983年に設立された室内オーケストラであり、
独奏のミロシュ・ステヴォーグは、
1981年からスロバキア・フィルの首席ホルン奏者を務めており、
録音時、49歳でした。
モーツァルト
①ホルン協奏曲第1番 ニ長調 K.412
②ホルン協奏曲第2番 変ホ長調 K.417
③ホルン協奏曲第3番 変ホ長調 K.447
④ホルン協奏曲第4番 変ホ長調 K.495
⑤ロンド 変ホ長調 K.371
ミロシュ・ステヴォーヴ (ホルン)
カペラ・イストロポリターナ
ヨーゼフ・コペルマン (指揮)
録音:1988年11月。ブラチスラヴァ、スロバキア・フィルのコンサートホール。
【NAXOS 8.550148】1989年発売
古本屋で偶然手に入れた1枚です。
ホルン協奏曲は若いころ、
ペーター・ダム&ブロムシュテットの録音を聴いて、
退屈な印象しか持てなかったので、
あまり聴いて来ませんでした。
独奏のミロシュ・ステヴォーヴについて
他にどんな録音があるのか調べてみると、
NAXOSの1枚があるだけでした。
管楽器について詳しいことはわからないのですが、
実際に聴いてみると、
やはりそれほど濃い作品ではありませんが、
仕事のBGMとしては最適。
誰にも聴きやすく、わかりやすい演奏で、
最後まで楽しみながら聴き進めることができました。
テクニック的に、
それほど冴えているようには感じないのですが、
十分な技量をもったソリストと、
わが街のふつうのオーケストラが互いによく調和して、
理想的な演奏のように感じました。
他にも優れた演奏はあるでしょうが、
モーツァルトのホルン協奏曲を、初めて、
素朴で楽しい作品だと認識できたので、
私にとって画期的なCDとなりました。
既存の録音では今一つ、
モーツァルトのホルン協奏曲の良さがわからない方には、
作品の魅力を伝える好演としてお薦めしておきます。
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