ヴァレリー・アファナシエフさんは、
それほど好きなピアニストではなかったのですが、
このバッハで、大きく見方を改めました。
J.S.バッハ:平均律クラーヴィア曲集 第1巻(全24曲)BWV846~869
ヴァレリー・アファナシエフ(ピアノ)
録音:1995年4月10~14日、スイス、ラ・ショー・ド・フォン、ムジカ・テアトル
【DENON/COCO-70746→47】
J.S.バッハ:平均律クラーヴィア曲集 第2巻(全24曲)BWV870~893
ヴァレリー・アファナシエフ(ピアノ)
録音:1995年11月7~11日、スイス、ラ・ショー・ド・フォン、ムジカ・テアトル
【DENON/COCO-70748→49】
勉強で聴くわけではないので、
平均律クラーヴィア曲集とはいえ、
がちがちに凝り固まった、
聴いてすぐ眠たくなるような演奏はゴメンです。
むしろバッハだからこそ、
リズムに余裕がある、遊び心のある演奏が、
理想なのかもしれません。
アファナシエフさんのピアノは、
すべての音域を、透明感のある美しい音色で、
均一に鳴らし切るところに、
独特の個性があります。
そのスタイルは、時として、
のっぺりした印象を与えてしまうこともあるので、
すべてのCDがよいとは思わないのですが、
作曲家との相性がはまったときは、
絶大な効果を発揮します。
平均律との相性は格別のようです。
あとほんの少し、
リズムに遊びがあってもいいのかな、
と思うこともあるのですが、
今のところ、ピアノ版の平均律で、
最も手にすることの多いのは、このCDです。
ちなみにアファナシエフさんで
特別に良いのはシューベルトです。
相当良いのがバッハとベートーヴェンで、
かなり良いのがブラームスです。
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