最近、別のグループの演奏を聴いて、がっかりしたこともあって、
私にとっての定盤をひっぱり出して聴いてみました。
モーツァルト
クラリネット五重奏曲 イ長調 KV581
ブラームス
クラリネット五重奏曲 ロ短調 作品115
ウィーン室内合奏団
アルフレート・プリンツ(クラリネット)
ゲルハルト・ヘッツェル(ヴァイオリン)
クラウス・メッツル(ヴァイオリン)
ルドルフ・シュトレンク(ヴィオラ)
アダルベルト・スコチッチ(チェロ)
録音:1979年9月23~25日(モーツァルト)
1980年4月(ブラームス)
ウィーン・ポリヒムニア・スタジオ
【COCO6789】
モーツァルトとブラームスのクラリネット五重奏曲は、
はじめて聴いたときから、相当に美しい音楽であることはわかりましたが、
その味わい深さが本当に感じ取れるようになって来たのは最近のことです。
人生の寂しさ、孤独感、といったものを感じ取るには、
私の中でも、少し時間が必要だったようです。
聴き込むにつれ、しだいに心の奥深いところに響いてくる、
一人ひとりの人生に寄り添うような、佳曲だと思います。
この合奏団を率いてゐるのが、
ゲルハルト・ヘッツェルさんだ、と気がついたのはごく最近のことですが、
やはりいい仕事をしています。
出しゃばったことは決してしないので、
このCDだけを聴いていると、あまり気がつかないのですが、
他と比べると、その音楽的なセンスの良さは明かです。
クラリネットのプリンツさんについては、
他との違いがわかるほど色々聴いていないのですが、
私にはこれくらい聴かせてもらえれば十分です。
今後もたびたび聴き返したくなる
名演奏です。
私もこの時代のウィーン室内合奏団の演奏が大好きです。
返信削除今はメンバーも入れ替わっていて、あの頃とはまた違った味わいですけれどね。
「名曲の名演」として時代が変わっても聞き継がれて欲しいです。
hitomiさん、はじめまして。
返信削除ウィーン室内合奏団、
第1ヴァイオリンがヘッツェルさんから、
ヨゼフ・ヘルさんに代わって、今も続いているのですね。
新メンバーで
まだ録音はされていないようですが、
時折来日されているようなので、
いずれ機会があれば聴いてみたいですね。