最近、インターネット上で、
辻井伸行さんとタカーチ弦楽四重奏団の演奏で、
シューマンのピアノ五重奏曲を聴く機会がありました。
シューマンのこの曲は、
今まで聴いたことがなかったのですが、
思いのほか親しみやすい、
情熱的で明るい感じの名曲でしたので、
CDを探してみました。
辻井さんの演奏は、CD化されていません。
たまたまアルゲリッチさんが
仲間たちと取り上げたライブCDを目にして買ってみましたが、
これは臨時編成のためか、粗雑な感じで、
CDでくり返し聴くには、今ひとつの出来でした。
次に見つけたのが、
ペーター・レーゼルさんのピアノと、
ゲヴァントハウス弦楽四重奏団による演奏で、
これは十分に満足のいく演奏でした。
シューマン
ピアノ五重奏曲 変ホ長調 作品44
ピアノ四重奏曲 変ホ長調 作品47
ペーター・レーゼル(ピアノ)
ゲヴァントハウス弦楽四重奏団
カール・ズスケ(ヴァイオリン)
ギョルギォ・クレーナー(ヴァイオリン)
ディートマル・ハルマン(ヴィオラ)
ユルンヤーコブ・ティム(チェロ)
録音:1983-84年、ドレスデン・ルーカス教会
【KICC3565】
シューマンは、
私にとってまだどちらかと言えば、
わからないところが多い作曲家です。
それでも、交響曲第3番「ライン」のような、
気持ちを高揚させる、前向きの曲は大好きです。
この曲も、それほど深遠さは感じませんが、
落ち込みがちなときに気分を持ち上げてくれる、
よくできた作品だと思います。
コンサートで取り上げても、聴きばえしそうです。
ピアノ四重奏曲のほうが、
どちらかと言えば、幻想的な色合いが強めですが、
全体的な曲調は、五重奏曲に似ている感じでした。
とくに第3楽章の歌には心惹かれました。
室内楽は、
これまで網羅的に聴いてきているわけではないので、
まだまだ知らない名曲に出会うことは多そうです。
これからの楽しみが増えていきます。
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