2011年10月26日水曜日

ハイドシェックのバッハ:イタリア協奏曲とフランス風序曲



J.S.バッハ
イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV987
フランス風序曲 ロ短調(パルティータ)BWV831

エリック・ハイドシェック(ピアノ)
Eric Heidsieck, piano

録音:1977年
【CASSIOPEE 969210】



ハイドシェックさん、
カシオペ録音のバッハ、独奏ではこれが最後です。

なぜこの選曲、と思ったので、
少し調べてみました。

先に取り上げた
「パルティータ」全6曲は、
『クラーヴィア練習曲集』第1巻(1731年出版)として、

今回収録された
「イタリア協奏曲」と「フランス風序曲」は、
『クラーヴィア練習曲集』第2巻(1735年出版)として、

それぞれ出版されたものです。

このときの録音で、ハイドシェックさんは、
『クラーヴィア練習曲集』第1・2巻を
まとめて取り上げていたことがわかります。


イタリア協奏曲は、
それほど深みはありませんが、
聴いてすぐに明るい気持ちにさせられる楽しい作品です。

ハイドシェックさんの演奏は、
一気呵成にかけぬけ、若い息吹を感じさせる、
清々しい演奏です。

自由闊達ながら、全体として
上品な香り高い演奏に仕上がっているのはさすがです。


フランス風序曲(パルティータ)は、
全体に暗い色調なので、
はじめはあまり好きでなかったのですが、

何度か聴いているうちに、
相当な深みのある味わい、といったものが
感じ取れるようになって来ました。

でもまだすごく好き、とはいえないかも。

次からヘンデルに移ります。

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