先にワルターの指揮で、
良さを再認識したレクイエム。
早速これは!という1枚に出会えました。
モーツァルト
レクイエム ニ短調 K.626
シビッラ・ルーベンス(ソプラノ)
リオバ・ブラウン(メゾ・ソプラノ)
スティーヴ・ダヴィスリム(テノール)
ゲオルク・ツェッペンフェルト(バス)
バイエルン放送合唱団
(合唱指揮:ペーター・ダイクストラ)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
フリーデマン・ヴィンクルホーファー(オルガン)
指揮:クリスティアン・ティーレマン
録音:2006年2月 ミュンヘン(ライブ)
【UCCG-50098】
ティーレマンは
まだ若く、今一つの録音も多いのですが、
これは非常な名演だと思います。
一番、ワルターに近い印象を受けました。
といっても、
スタイルをまねしているわけではありません。
十分に感情を込めて曲想をえぐっていく、
巨匠風のスタイルなのですが、
オケの響きは意外と軽めです。
曲にもよるのでしょうが、
モーツァルトにはちょうど良い加減で、
合唱ともども、耳に心地よく響いて来ました。
また、キビキビとした
小気味のよい早めのテンポで進んでいくので、
これまで若干、
違和感をもちつつ聴いていた中間部も、
感動をもって聴き通すことができました。
他に聴いたのは、
ベーム、カラヤン、バーンスタイン、
ムーティ、コープマンなど。
まだ他によい演奏を聴き落としていることでしょう。
ベームとバーンスタインは、
私には少し押しが強すぎる感じがしました。
逆にカラヤンは響きに空虚さがありました。
ムーティは合唱の響かせ方が、
私の好みとは違う方に向いていました。
コープマンの演奏は結構好きです。
ティーレマンの録音を基準に、
これからもいろいろ聴いていきます。
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