2012年6月22日金曜日
朝比奈隆&東響のブルックナー:交響曲第5番(1995年録音)
アントン・ブルックナー
交響曲 第5番 変ロ長調(原典版)
朝比奈隆(指揮)
東京交響楽団
録音:1995年4月12日、サントリーホール、東京
【PCCL-00326】CD1
朝比奈隆氏のブルックナー:交響曲第5番、
手もとにはもう一枚、
1995年に東京交響楽団をふったときの録音があります。
これがなかなかの名演奏です。
オケが替わると、
やはり響き方がかなり異なります。
大阪フィルと比べて、
どちらが良いとは一概にいえませんが、
東響の長所は、
金管がオルガンのようにやわらかく共鳴して、
耳に心地よく鳴り響くところです。
その分、男性的な荒々しさは、
大阪フィルに一歩譲るところがありますが、
オケの響きが耳に心地よいということは、
ブルックナーを聴く上では、
大きな魅力だと思います。
演奏の内容は、
大阪フィルとの1994年録音と
特に違いはありませんが、
ブルックナーの響きの魅力を堪能できる、
東響1995年録音の価値は大きいと思います。
朝比奈隆氏による
ブルックナー:交響曲第5番の録音、
勝手に出来を評価すると、
大フィル1973年◎
大フィル1994年◯(初出盤は△)
大フィル2001年◎
東 響 1995年◎
といった感じでしょうか。
どれが一番という聴き方はしていません。
個人的に聴いて、感動できたかどうかです。
得意曲だけあって、
指揮の内容が不出来なものには
今のところ出会っておりません。
一枚聴くとつい、
他の録音も手に取ってみたくなる、
魅力のある指揮者だと思います。
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