2012年11月7日水曜日

横山幸雄のショパン:ピアノ独奏曲全集 その6(2011年録音)

横山幸雄(1971-)さんによる

ポーランド出身の作曲家
フレデリック・フランソワ・ショパン
(1810-1849)のピアノ独奏曲全集
6枚目を聴きました。


プレイエルによる
ショパン・ピアノ独奏曲全曲集〈6〉

1) パリ時代初期の遺作のマズルカ5曲
  マズルカ ニ長調(1832)
  マズルカ 変ロ長調 WN41(1832)
  マズルカ ハ長調(1833)
  マズルカ 変イ長調 WN45(1833)
  マズルカ ハ長調 WN48(1835)

2) 4つのマズルカ 作品17(1833作曲)
  第1番 変ロ長調
  第2番 ホ短調
  第3番 変イ長調
  第4番 イ短調

3) 4つのマズルカ 作品24(1835作曲)
  第1番 ト短調
  第2番 ハ長調
  第3番 変イ長調
  第4番 変ロ短調

4) 12の練習曲 作品25(1832-36作曲)
  第1番 変イ長調「エオリアンハープ」
  第2番 ヘ短調
  第3番 ヘ長調
  第4番 イ短調
  第5番 ホ短調
  第6番 嬰ト短調
  第7番 嬰ハ短調
  第8番 変ニ長調
  第9番 変ト長調「蝶々」
  第10番 ロ短調
  第11番 イ短調「木枯らし」
  第12番 ハ短調「大洋」

横山幸雄(ピアノ)
使用楽器:プレイエル(1910年製)
録音:2011年3月9・10日
上野学園 石橋メモリアルホール
【KICC-918】

CD6では、
ショパン22歳から26歳、
1832年から36年にかけて作曲された
マズルカと練習曲をまとめて取り上げています。

ショパンは
20歳(1830年)のときにワルシャワからウィーン、
21歳(1831年)のときにウィーンからパリに移住し、
パリで大成功をおさめます。

パリに移住し数年のうちに作曲された
20代前半の作品ということになります。


CD5では、
同じ時期に作曲された
ノクターンとポロネーズとバラードを取り上げていました。

このときは、
横山さんとノクターンの組み合わせが、
ほんの少しミスマッチな印象を受けたのですが、


CD6のマズルカも練習曲も、
横山さんと相性がとても良いようで、
感心しながら全体を聴き終えることができました。

マズルカは、
ポーランド特有のリズムにこだわるよりは、
横山さんが心に感じるところをすなおに表現してある演奏で、
わかりやすく、曲本来の美しさに感動しました。

これまでマズルカ集を聴いて
いいなと思えたことはなかったのですが、
横山さんのマズルカは、どれも曲そのものの良さが引き出されていて、楽しめました。


練習曲は、もう完全に
曲が横山さんの中に入っているようで、

完璧なテクニックに支えられた
驚くほど詩情にあふれる演奏で、

技術的なことを忘れて、
曲そのものの美しさに聴き入りました。


それでは次はCD7に進みましょう。

※Wikipediaの「横山幸雄」「フレデリック・ショパン」「ショパンの楽曲一覧」

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