マレイ・ペライア(1947-)と
イギリス室内管弦楽団による
オーストリアの作曲家
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756.1-1791.12)の
ピアノ協奏曲全集、5枚目を聴きました。
モーツァルト
ピアノ協奏曲 第13番 ハ長調 K.415(387b)
ピアノ協奏曲 第14番 変ホ長調 K.449
マレイ・ペライア(ピアノ、指揮)
イギリス室内管弦楽団
録音:1979年4月4日、Abbey Road Studio、ロンドン(第13番)
1975年9月12・13・15日、EMI Studio、ロンドン(第14番)
【SONY MUSIC 88691914112】CD5
K.415(第13番) のピアノ協奏曲は、
27歳のとき(1783年3月)に初演された作品です。
K.413~415(第11~13番)のピアノ協奏曲〔3曲〕は、
ウィーンに定住してすぐ1782年から翌年にかけて、
自らの予約演奏会用に作曲されたと考えられています。
K.449(第14番) のピアノ協奏曲は、
28歳のとき(1784年2月3日)に完成された作品です。
弟子のバルバラ・プロイヤー嬢のために作曲されたので、
《プロイヤーのための協奏曲》 第1番と呼ばれることもあります。
同様のピアノ協奏曲としてもう1曲 K.453(第17番) があり、
こちらは 《プロイヤーのための協奏曲》 第2番と呼ばれることがあります。
K.449・450・451・453・456・459(第14~19番)の6曲は、
すべて1784年に、ウィーンで作曲されたと考えられています。
実際聴いてみると、
第13番と第14番のあいだには、
わずかですが明らかな深まりの跡が感じられようです。
第11~13番までは、
愉悦感に包まれた明るいモーツァルトの一面を現しているものの、
まだ深みには乏しく、ほんの少し軽い感じがありました。
しかし第14番では、
モーツァルト独特の孤独感が影を挟むようになり、
充実度がぐっと増したように感じられました。
ペライアの演奏は、
より一層の押しの強さがあっても良いかな、
とも思いますが、
聴いて飽きるようなところは全くなく、
曲本来の美しさは十分に引き出せていると思います。
楽しく美しく、時に物悲しい、
モーツァルトの音楽にひたることが出来ました。
※Wikipediaの「マレイ・ペライア」
「ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト」
「ピアノ協奏曲第13番(モーツァルト)」
「ピアノ協奏曲第14番(モーツァルト)」の各項目を参照。
※作品の基本情報について、
ピティナ・ピアノ曲事典「モーツァルト」の項目
【http://www.piano.or.jp/enc/composers/index/73】を参照。
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