2012年12月18日火曜日

ベルグルンド&ボーンマス響のシベリウス:交響曲第2番

フィンランドの指揮者
パーヴォ・ベルグルンド(1929-2012)が47歳のときに(1976)、
イギリスのボーンマス交響楽団と録音した

同郷フィンランドの作曲家
ジャン・シベリウス(1865.12-1957.9)の交響曲第2番を聴きました。


ジャン・シベリウス
交響曲 第2番 ニ長調 作品43
 第1楽章 アレグレット
 第2楽章 テンポ・アンダンテ、マ・ルバート
 第3楽章 ヴィヴァチッシモ
 第4楽章 フィナーレ(アレグロ・モデラート)

パーヴォ・ベルグルンド(指揮)
ボーンマス交響楽団
録音:1976年11月23-24日、サウサンプトン・ギルドホール、イギリス
【TOCE-16013】


交響曲 第2番 ニ長調 作品43は、

シベリウスが36歳のとき(1902.3)に初演され、
第1番に続いて大成功を収めた交響曲です。

気分の晴れないときなどに聴くと、
前向きな方へと気持ちを押し上げてくれる作品で、

久しぶりに聴き直して、
やはり大いに感動しました。


クレルヴォ交響曲から3曲続いてきた、
民族感情を高揚させるタイプの交響曲の中でも、
良くできた名曲だと思います。


第3番からはシベリウス独自の、
内省的な世界へと深まりを見せていきますが、

誰にでもわかりやすい
シベリウスの交響曲といえば、
まずこの第2番をあげるのが穏当なところでしょう。



ベルグルンドとボーンマス交響楽団は、

時に荒々しさを感じさせるほど、
非常によくオーケストラを鳴らした演奏で、

その分、完成度では
ヘルシンキ・フィルとの録音に一歩譲るでしょうが、

バリバリにオケを鳴らしたボーンマス響との録音も、
若々しい魅力があって楽しめました。


ただしシベ2は、
他の指揮者、オーケストラの録音も数多くあるので、
これだけが飛びぬけて良いとは思いませんでした。

時に金管が荒々しく響きすぎるのは、
欠点とみることもできるでしょう。


先にブログで取り上げた
朝比奈隆&大阪フィルのライブ録音も同じ方向の演奏ですが、

朝比奈盤のほうが、より洗練されていて、
感動的な名演だったといえば、どんな演奏かイメージできるでしょうか。


それでは、第3番に進みます。

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