2013年1月27日日曜日

ヴァルヒャのバッハ:オルガン作品全集(旧盤)CD8

ヘルムート・ヴァルヒャ(1907 - 1991)による
ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685.3 - 1750.7)の作品全集、
8枚目を聴きました。


J.S.バッハ:オルガン作品全集
CD-8

18のコラール(ライプツィヒ・コラール)BWV651~668 より
 1) われ神より去らじ BWV658
 2) いざ来たれ、異教徒の救い主よ BWV659
 3) いざ来たれ、異教徒の救い主よ BWV660
 4) いざ来たれ、異教徒の救い主よ BWV661
 5) いと高きところにいます神にのみ栄光あれ BWV662
 6) いと高きところにいます神にのみ栄光あれ BWV663
 7) いと高きところにいます神にのみ栄光あれ BWV664
 8) われらの救い主なるイエス・キリスト BWV665
 9) われらの救い主なるイエス・キリスト BWV666
10) 来たれ、創り主にして聖霊なる神よ BWV667
11) 汝の御座の前に、われ進み出で BWV668/668a

クラーヴィア練習曲集第3巻(ドイツ・オルガン・ミサ)より
 12) 前奏曲 変ホ長調「聖アン」BWV552-1

大オルガンのためのコラール編曲集
 13) 永遠の父なる神よ BWV669
 14) すべての世の慰めなるキリストよ BWV670
 15) 聖霊なる神よ BWV671
 16) いと高きところにいます神にのみ栄光あれ BWV676

ヘルムート・ヴァルヒャ(オルガン)
録音:1952年(1-11)、1947年(12-16)
オルガン:カッペル、聖ペテロ=パウロ教会
【Membran 223489】CD-8


CD8枚目は、
「ライプツィヒ・コラール」(BWV651-668 全18曲)より
 後半の11曲(BWV651-668)と、

「ドイツ・オルガン・ミサ」とも呼ばれる、
「クラーヴィア練習曲集第3巻」の前半が演奏されています。


「ライプツィヒ・コラール」(BWV651-668)
30代初め(1708-17)までに作曲された旧稿をもとに、
最晩年にまとめられた作品集です。

前半を聴いたときにも感じたのですが、

CD8枚聴いてきた中では、
この「ライプツィヒ・コラール」が、
私の中で一番しっくり来るというか、
聴いていてふつうに良い曲だと思いました。

ぜひ他の方々の演奏も、
いろいろ聴いてみたいと思いました。


   ***

「クラーヴィア練習曲集」とは、
バッハが生前に出版した鍵盤楽器のための作品集であり、

 第1巻 パルティータ BWV825-830〔出版:1726-1730〕
 第2巻 フランス風序曲 BWV831、イタリア協奏曲 BWV971〔出版:1735年〕
 第3巻 〔出版:1739年〕
 第4巻 ゴールドベルク変奏曲 BWV988〔出版:1742年〕

の全4巻からなります。

このうち第3巻は、
50代半ばのときに出版された作品で、
「ドイツ・オルガン・ミサ」とも呼ばれ、

 前奏曲とフーガ 変ホ長調「聖アン」BWV552
 21のコラール BWV669-689
 4つのデュエット BWV802-805

という構成からなります。
(4つのデュエットのみ、ハープシコードで演奏。)

このCDでは、
ヴァルヒャさんの発案なのか、
用いた楽譜によるのか、次のような順番で演奏されています。
(次のCD9の分も含む。)

 1) 前奏曲 変ホ長調「聖アン」
   BWV552/1
 2) 大オルガンのためのコラール編曲集
   BWV669-671・676
  (以下CD9)
   BWV678・680・682・684・686・688
 3) ハープシコードのための4つのデュエット
   BWV802-805
 4) 小オルガンのためのコラール編曲集
   BWV672-675
   BWV677・679・681・683・685・687・689
 5) フーガ変ホ長調「聖アン」
   BWV552/2


さて演奏ですが、
立派な前奏曲に耳を奪われた後、
4つの充実したコラールが演奏されています。

はじめは少し取っつきにくい感じがしましたが、
3ヶ月も聴いてくると、しだいになじんできて、
そろそろ続きが聴きたくなってきました。

鈴木雅明氏の録音(2001年)もあるようなので、
近々聴いてみたいと思いました。


※Wikipedia の「ヨハン・ゼバスティアン・バッハの作品一覧」を参照。

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