イングリット・ヘブラー(1926.6 - )が、
36歳から41歳までの
4年2ヶ月(1963.4-1967.6)かけて録音した
オーストリアの作曲家
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756.1-1791.12)の
ピアノソナタ全集、4枚目を聴きました。
モーツァルト: ピアノ・ソナタ全曲
モーツァルト
ピアノ・ソナタ 第12番 ヘ長調 K.332
ピアノ・ソナタ 第13番 変ロ長調 K.333
ピアノ・ソナタ 第14番 ハ短調 K.457
イングリット・ヘブラー(ピアノ)
録音:1964年12月(第12番)、1967年6月(第13番)、1966年8月(第14番)
【PROC-1201/5】CD4
K.332(第12番)のソナタは、
27歳(1783年)のときに、
K.330・331(第10・11番)のソナタととももに作曲され、
翌1784年に3曲合わせて
「作品6」として出版された作品です。
K.333(第13番)のソナタは、
27歳のとき(1783年末)に作曲され、
K.284 のピアノ・ソナタ(第6番 ニ長調)
K.454 のヴァイオリン・ソナタ(第40番 変ロ長調)とともに、
「作品7」として出版された作品です。
K.457(第14番)のソナタは、
28歳のとき(1784-10/14)に作曲され、
翌年(1785-5/20)に作曲された
K.475の幻想曲(ハ短調)とともに出版された作品です。
***
さて演奏ですが、
K.332(第12番)のソナタは、
強烈な個性に彩られた
ハイドシェックの復活ライブCDを聴きなれていたせいで、
はじめのうち多少の物足りなさを感じました。
しかしひと月ほど聴いてくると、
若々しく優雅で清楚な雰囲気をたたえた、
聴き込むほどに味わいの増す演奏であることは、
これまでの3枚と変わらない、と思いました。
このあたりの曲になると
耳にする機会も比較的多いので、
もう少し刺激のある演奏でもいいかな、
と思うところもありましたが、
よく練られた解釈が、
ごく自然な流れの中に実現しているのは、
ヘブラーならではと思います。
とくに第14番は、
あまり深刻になりすぎないところが、
私の好みに合っていました。
それでは最後の1枚に進みましょうか。
※Wikipediaの「イングリット・ヘブラー」
「ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト」
「ピアノ・ソナタ第12番(モーツァルト)」
「ピアノ・ソナタ第13番(モーツァルト)」
「ピアノ・ソナタ第14番(モーツァルト)」の各項目を参照。
※作品の基本情報について、
ピティナ・ピアノ曲事典「モーツァルト」の項目
【http://www.piano.or.jp/enc/composers/index/73】を参照。
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