Audite から復刻された
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(1886-1954)と
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の録音集、
8枚目を聴きました。
Live in Berlin
The Complete Recordings RIAS
1) ウェーバー:歌劇《魔弾の射手》序曲 Op.77
2) ヒンデミット:交響曲《世界の調和》
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1952年12月8日、ティタニア・パラスト、ベルリン
【audite 21.403】CD8
CD8には、
1950年12月7・8・9日に3日にわたって行われた
ウェーバー:歌劇《魔弾の射手》序曲
ヒンデミット:交響曲《世界の調和》
ベートーヴェン:交響曲第3番《英雄》
の3曲からなる演奏会から、
12月8日に演奏された
《魔弾の射手》と《世界の調和》の2曲が収録されています。
同日の《英雄》はCD9に収録されています。
***
ドイツの作曲家
カール・マリア・フォン・ウェーバー
(Carl Maria von Weber 1786.11-1826.6)の
歌劇《魔弾の射手》は、
ウェーバーが34歳のときに初演された作品です(1821.6)。
曲名はよく知っていて、
序曲は何度か耳にしているはずですが、
ほとんど記憶に残っていませんでした。
久しぶりに聴いて、
前半は初めて聴くようでしたが、
後半からは記憶が甦って来ました。
音質は非常に良く、
へたなステレオ録音より
よほど聴きやすいです。
フルトヴェングラーの彫りの深い演奏で、
曲の魅力を再認しました。
***
ドイツ出身の作曲家
パウル・ヒンデミット
(Paul Hindemith 1895.11-1963.12)の
交響曲《世界の調和》は、
同名の歌劇をもとに編曲された作品で、
56歳のときに初演されています(1952.1)。
ヒンデミットの最高傑作との評価もあるようです。
聴きやすいモノラル録音で、
フルトヴェングラーの指揮のもと、
ヒンデミットのかいた音楽が、
真摯に再現されていると思います。
しかしながら、
初めて聴いたからかもしれませんが、
私には今ひとつで、何が良いのかさっぱりわかりませんでした。
ムラヴィンスキーの録音もあるようなので、
そちらを聴くと印象が変わるかもしれませんが、
今のところ、
第二次世界大戦後間もなくの
特殊な雰囲気でのみ受け入れられた作品のように聴こえました。
また機会があれば、聴き直してみます。
※Wikipediaの
「カール・マリア・フォン・ウェーバー」
「魔弾の射手」
「パウル・ヒンデミット」の各項目を参照。
※フルトヴェングラーの演奏会記録については、
仏ターラ社の ホームページ上にあるものを参照。
【http://www.furtwangler.net/inmemoriam/data/conce_en.htm】
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