2014年6月26日木曜日

ルービンシュタインのショパン:マズルカ集(全51曲 1965-66年録音)

ポーランド出身のピアニスト
アルトゥール・ルービンシュタイン(1887.1-1982.12)が、
78歳の時(1965-66)に録音した

ポーランドの作曲家
フレデリック・ショパン(1810.3-1849.10)の
マズルカ集(全51曲)を聴きました。


フレデリック・ショパン
マズルカ集(全51曲)

Disc1
4つのマズルカ 作品6【1833年出版】※23歳
 第1番 嬰ヘ短調 作品6-1
 第2番 嬰ハ短調 作品6-2
 第3番  ホ長調  作品6-3
 第4番 変ホ短調 作品6-4

5つのマズルカ 作品7【1833年出版】
 第5番 変ロ長調 作品7-1
 第6番  イ短調  作品7-2
 第7番  ヘ短調  作品7-3
 第8番 変イ長調 作品7-4
 第9番  ハ長調  作品7-5

4つのマズルカ 作品17【1834年出版】※24歳
 第10番 変ロ長調 作品17-1
 第11番  ホ短調  作品17-2
 第12番 変イ長調 作品17-3
 第13番  イ短調  作品17-4

4つのマズルカ 作品24【1836年出版】※26歳
 第14番  ト短調  作品24-1
 第15番  ハ長調  作品24-2
 第16番 変イ長調 作品24-3
 第17番 変ロ短調 作品24-4

4つのマズルカ 作品30【1837年出版】※27歳
 第18番  ハ短調  作品30-1
 第19番  ロ短調  作品30-2
 第20番 変ニ長調 作品30-3
 第21番 嬰ハ短調 作品30-4

4つのマズルカ 作品33【1838年出版】※28歳
 第22番 嬰ト短調 作品33-1
 第23番  ニ長調  作品33-2
 第24番  ハ長調  作品33-3
 第25番  ロ短調  作品33-4

Disc2
4つのマズルカ 作品41【1840年出版】※30歳
 第27番  ホ短調 作品41-2
 第28番  ロ短調 作品41-3
 第29番 変イ長調 作品41-4
 第26番 嬰ハ短調 作品41-1

3つのマズルカ 作品50【1842年出版】※32歳
 第30番  ト長調  作品50-1
 第31番 変イ長調 作品50-2
 第32番 嬰ハ短調 作品50-3

3つのマズルカ 作品56【1844年出版】※34歳
 第33番 ロ長調 作品56-1
 第34番 ハ長調 作品56-2
 第35番 ハ短調 作品56-3

3つのマズルカ 作品59【1845年出版】※35歳
 第36番  イ短調  作品59-1
 第37番 変イ長調 作品59-2
 第38番 嬰ヘ短調 作品59-3

3つのマズルカ 作品63【1847年出版】※37歳
 第39番  ロ長調  作品63-1
 第40番  ヘ短調  作品63-2
 第41番 嬰ハ短調 作品63-3

4つのマズルカ 作品67【1855年出版】※遺作
 第42番 ト長調 作品67-1〔1835作曲〕※25歳
 第43番 ト短調 作品67-2〔1849作曲〕※39歳
 第44番 ハ長調 作品67-3〔1835作曲〕※25歳
 第45番 イ短調 作品67-4〔1846作曲〕※36歳

4つのマズルカ 作品68【1855年出版】※遺作
 第46番 ハ長調 作品68-1〔1830作曲〕※20歳
 第47番 イ短調 作品68-2〔1827作曲〕※17歳
 第48番 ヘ長調 作品68-3〔1830作曲〕※20歳
 第49番 ヘ短調 作品68-4〔1849作曲〕※39歳

第50番 イ短調《ノートル・タン》【1840出版】※30歳
第51番 イ短調《エミール・ガイヤールへ》【1841出版】※31歳

アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)

録音:1965年12月27日(第1-8・10-13番)
   28日(第1・9・12-17・26-33番)
   29日(第18-22・34-36番)
   30日(第37-41番)、
   1966年1月3日(第23-25・42-51番)
   ニューヨーク、ウェブスター・ホール
【SICC30060-1】

遺作のうち、
作品67と作品68の8曲は、

ショパンの友人
ユリアン・フォンタナ(1810.7-1869.12)
が編集し出版した作品集です。

亡くなる直前に作曲された作品だけでなく、

ショパン自身は破棄するように望んだ
若いころの作品もあわせて編纂してあります。

第50番と51番は
生前に出版もされていますが、
作品番号を付されなかった作品です。


  ***

ルービンシュタインのマズルカ集は、
1999年に再販された時のを持っていたのですが、

細部がこもりがちなもやっとした音質で、
肝心のピアノの音色がそれほど美しくなく、

平凡な印象のまま終わっておりました。

今回の「Blu-spec CD2」による再販を聴いて、
大きく印象が変わりました。


何よりピアノの音色が美しく、
タッチの微妙な感触まで再現されているので、

何でもないようにみえて実はそうではない、

長年演奏しつくしてきた結果としての
極めつきの名演であることが良く伝わってきました。


今回の新盤であれば、
ルイサダよりもはるかにいいです。

51曲もあると、
まだ全体を聴き分けられていないので、
また折をみて聴き続けていこうと思います。


※小坂裕子著『作曲家◎人と作品 ショパン』(音楽之友社、2004年4月)を参照。

※Wikipediaの「ユリアン・フォンタナ」を参照。

※「ピティナ ピアノ曲事典 ショパン」〈http://www.piano.or.jp/enc/composers/31/〉を参照。

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