ポーランド出身のピアニスト
アルトゥール・ルービンシュタイン(1887.1-1982.12)が、
78歳の時(1965-66)に録音した
ポーランドの作曲家
フレデリック・ショパン(1810.3-1849.10)の
マズルカ集(全51曲)を聴きました。
フレデリック・ショパン
マズルカ集(全51曲)
Disc1
4つのマズルカ 作品6【1833年出版】※23歳
第1番 嬰ヘ短調 作品6-1
第2番 嬰ハ短調 作品6-2
第3番 ホ長調 作品6-3
第4番 変ホ短調 作品6-4
5つのマズルカ 作品7【1833年出版】
第5番 変ロ長調 作品7-1
第6番 イ短調 作品7-2
第7番 ヘ短調 作品7-3
第8番 変イ長調 作品7-4
第9番 ハ長調 作品7-5
4つのマズルカ 作品17【1834年出版】※24歳
第10番 変ロ長調 作品17-1
第11番 ホ短調 作品17-2
第12番 変イ長調 作品17-3
第13番 イ短調 作品17-4
4つのマズルカ 作品24【1836年出版】※26歳
第14番 ト短調 作品24-1
第15番 ハ長調 作品24-2
第16番 変イ長調 作品24-3
第17番 変ロ短調 作品24-4
4つのマズルカ 作品30【1837年出版】※27歳
第18番 ハ短調 作品30-1
第19番 ロ短調 作品30-2
第20番 変ニ長調 作品30-3
第21番 嬰ハ短調 作品30-4
4つのマズルカ 作品33【1838年出版】※28歳
第22番 嬰ト短調 作品33-1
第23番 ニ長調 作品33-2
第24番 ハ長調 作品33-3
第25番 ロ短調 作品33-4
Disc2
4つのマズルカ 作品41【1840年出版】※30歳
第27番 ホ短調 作品41-2
第28番 ロ短調 作品41-3
第29番 変イ長調 作品41-4
第26番 嬰ハ短調 作品41-1
3つのマズルカ 作品50【1842年出版】※32歳
第30番 ト長調 作品50-1
第31番 変イ長調 作品50-2
第32番 嬰ハ短調 作品50-3
3つのマズルカ 作品56【1844年出版】※34歳
第33番 ロ長調 作品56-1
第34番 ハ長調 作品56-2
第35番 ハ短調 作品56-3
3つのマズルカ 作品59【1845年出版】※35歳
第36番 イ短調 作品59-1
第37番 変イ長調 作品59-2
第38番 嬰ヘ短調 作品59-3
3つのマズルカ 作品63【1847年出版】※37歳
第39番 ロ長調 作品63-1
第40番 ヘ短調 作品63-2
第41番 嬰ハ短調 作品63-3
4つのマズルカ 作品67【1855年出版】※遺作
第42番 ト長調 作品67-1〔1835作曲〕※25歳
第43番 ト短調 作品67-2〔1849作曲〕※39歳
第44番 ハ長調 作品67-3〔1835作曲〕※25歳
第45番 イ短調 作品67-4〔1846作曲〕※36歳
4つのマズルカ 作品68【1855年出版】※遺作
第46番 ハ長調 作品68-1〔1830作曲〕※20歳
第47番 イ短調 作品68-2〔1827作曲〕※17歳
第48番 ヘ長調 作品68-3〔1830作曲〕※20歳
第49番 ヘ短調 作品68-4〔1849作曲〕※39歳
第50番 イ短調《ノートル・タン》【1840出版】※30歳
第51番 イ短調《エミール・ガイヤールへ》【1841出版】※31歳
アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)
録音:1965年12月27日(第1-8・10-13番)
28日(第1・9・12-17・26-33番)
29日(第18-22・34-36番)
30日(第37-41番)、
1966年1月3日(第23-25・42-51番)
ニューヨーク、ウェブスター・ホール
【SICC30060-1】
遺作のうち、
作品67と作品68の8曲は、
ショパンの友人
ユリアン・フォンタナ(1810.7-1869.12)
が編集し出版した作品集です。
亡くなる直前に作曲された作品だけでなく、
ショパン自身は破棄するように望んだ
若いころの作品もあわせて編纂してあります。
第50番と51番は
生前に出版もされていますが、
作品番号を付されなかった作品です。
***
ルービンシュタインのマズルカ集は、
1999年に再販された時のを持っていたのですが、
細部がこもりがちなもやっとした音質で、
肝心のピアノの音色がそれほど美しくなく、
平凡な印象のまま終わっておりました。
今回の「Blu-spec CD2」による再販を聴いて、
大きく印象が変わりました。
何よりピアノの音色が美しく、
タッチの微妙な感触まで再現されているので、
何でもないようにみえて実はそうではない、
長年演奏しつくしてきた結果としての
極めつきの名演であることが良く伝わってきました。
今回の新盤であれば、
ルイサダよりもはるかにいいです。
51曲もあると、
まだ全体を聴き分けられていないので、
また折をみて聴き続けていこうと思います。
※小坂裕子著『作曲家◎人と作品 ショパン』(音楽之友社、2004年4月)を参照。
※Wikipediaの「ユリアン・フォンタナ」を参照。
※「ピティナ ピアノ曲事典 ショパン」〈http://www.piano.or.jp/enc/composers/31/〉を参照。
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