ロシア帝国領ビルナ(現リトアニア)生まれのヴァイオリニスト
ヤッシャ・ハイフェッツ(1901.2.2-1987.12)の演奏で、
フィンランドの作曲家
ジャン・シベリウス(1865.12-1957.9)、
ロシアの作曲家
セルゲイ・プロコフィエフ(1891.4-1953.3)、
ロシアの作曲家
アレクサンドル・グラズノフ(1865.8-1936.3)
のヴァイオリン協奏曲を聴きました。
それぞれハイフェッツ
57歳(シベ 1959.1)
58歳(プロ 1959.2)
62歳(グラ 1963.6)
の時の録音です。
シベリウス
ヴァイオリン協奏曲ニ短調作品47
ワルター・ヘンドル(指揮)
シカゴ交響楽団
〔録音〕1959年1月10・12日、シカゴ、オーケストラ・ホール
プロコフィエフ
ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調作品63
シャルル・ミュンシュ(指揮)
ボストン交響楽団
〔録音〕1959年2月24日、ボストン、シンフォニー・ホール
グラズノフ
ヴァイオリン協奏曲イ短調作品82
ワルター・ヘンドル(指揮)
RCAビクター交響楽団
〔録音〕1963年6月3・4日、カリフォルニア、サンタモニカ・シヴィック・オーディトリアム
ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
【SICC-30078】2012年12月発売
フィンランドの作曲家
ジャン・シベリウス(1865.12-1957.9)の
ヴァイオリン協奏曲ニ短調作品47 は、
作曲家38歳の時(1904.2)に初演された作品です。
ロシアの作曲家
セルゲイ・プロコフィエフ(1891.4-1953.3)の
ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調作品63 は、
作曲家44歳の時(1935.12)に初演された作品です。
ロシアの作曲家
アレクサンドル・グラズノフ(1865.8-1936.3)
ヴァイオリン協奏曲イ短調作品82 は、
作曲家39歳の時(1905.2)に初演された作品です。
***
ハイフェッツは中学生のころに、
1300円台の格安レコードでまとめて聴いて以来、
ラジオ放送や、
初期のCDでもたくさん聴いて来たので、
飽きが来たのか、最近あまり聴かなくなっていました。
最近『Blue-spec CD2』で再販された
ルービンシュタインのCDを聴いて、
音の良さに驚き、このシリーズのCDをまとめて聴き直していました。
『Blue-spec CD2』の中に、
ハイフェッツのCDもまとめて再販されていますので、
久しぶりに聴き直してみることにしました。
***
このCDも、
よく知られた名盤ですが、
5、60年代ステレオ録音の少し古ぼけた感じが、
一気に若返った印象で、感動を新たにしました。
これまで
ハイフェッツのヴァイオリンは、
テクニックの切れが物凄いけれども、
若干刺々しく、耳につく感じがあって、
そこまで美しいとは思わなかったのですが、
実は彼独特の鳴り方で、
美しく鳴り響いていたことに初めて気がつきました。
ウィーン風の
含みのある弾き方とはまったく違っていて、
余分なものを削ぎ落しているので、
好みが分かれるところだと思いますが、
『Blue-spec CD2』仕様のCDで聴くと、
線が細そうにみえて、
実は弦がぶんぶん鳴っている様を、
よく聴き取ることができました。
良い音で聴いてみると、
今でもハイフェッツの録音は、
シベリウス、プロコフィエフ、グラズノフの協奏曲を聴く時に、
外せない1枚であると思いました。
『Blue-spec CD2』のシリーズは、
5、60年台のステレオ録音だと、
音が一気に若返った感じになって
効果絶大のようです。
ルービンシュタインとハイフェッツは特にお薦めです。
※「ヤッシャ・ハイフェッツ」「ヴァイオリン協奏曲(シベリウス)」「ヴァイオリン協奏曲第2番(プロコフィエフ)」「ヴァイオリン協奏曲(グラズノフ)」を参照。
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