大町陽一郎さんと九州交響楽団のウィンナー・ワルツ、
第2弾を聴いてみました。
シュトラウス・ファミリー名曲集2
ヨハン・シュトラウスⅡ/喜歌劇「ジプシー男爵」序曲
同 / ポルカ「ハンガリー万歳」Op.332
同 / ワルツ「南国のバラ」Op.388
同 / アンネン・ポルカ Op.117
ヨゼフ・シュトラウス/ワルツ「天体の音楽」Op.235
ヨハン・シュトラウスⅡ/喜歌劇「こうもり」より“候爵様、あなたのようなお方は”
同 / ワルツ「春の声」Op.410
同 / ポルカ「雷鳴と稲妻」Op.324
同 / ポルカ「クラップフェンの森にて」Op.336
ヨゼフ・シュトラウス/鍛冶屋のポルカ Op.269
ヨハン・シュトラウスⅡ/ワルツ「皇帝円舞曲」Op.437
大町陽一郎(指揮)
九州交響楽団
半田美和子(ソプラノ)
録音:2009年1月14日
Center Culturel SUENAGA
【FOCD9430】
すばらしいです。
なかなかこれだけ立派な、でもしかし、それなりに軽くてやわらかい、
ウィンナー・ワルツの醍醐味を味わえる演奏は聴けません。
私の大好きな「天体の音楽」と「皇帝円舞曲」が入っており、
どちらも言うことのないレベルで楽しめました。
「南国のバラ」もたっぷりとした感じが良かったです。
唯一、半田さんのソプラノが入った「春の声」は、
ふつうにコンサートで聴く分には何ら問題ないレベルですが、
CDで聴く分にはあと一歩の感がありました。
このご時世、
さらに第3弾を期待するのは難しいかもしれませんが、
もう1,2枚分は取り上げてもらえたら嬉しいです。
ウィンナー・ワルツといえば、
ウィーン・フィルの独特な響きにはかなわない所がありますが、
ニューイヤー・コンサートで、ふだん振りなれていない方々のワルツを聴くよりは、
大町さんと九響のほうが、
ずっと味わい深い演奏を聴かせてくれていると思います。
2011年7月27日水曜日
2011年7月25日月曜日
スメタナ四重奏団のベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番
スメタナ四重奏団のベートーヴェン、
7枚目は第14番です。
ベートーヴェン
弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 作品131
弦楽四重奏曲 ヘ長調 Hess34
(ピアノ・ソナタ ホ長調 作品14-1の編曲)
スメタナ四重奏団
イルジー・ノヴァーク(第1ヴァイオリン)
ルボミール・コステツキー(第2ヴァイオリン)
ミラン・シュカンパ(ヴィオラ)
アントニーン・コホウト(チェロ)
録音:1984年7月18~25日(14番)
1985年6月13~20日(Hess34)
プラハ、ルドルフィヌム(芸術家の家)、ドヴォルザーク・ホール
スプラフォンとの共同制作
【COCO-70681】
第12・13番と、後期に入ってからの2曲は、
多々すばらしい部分が聴かれたものの、
全体のバランスとして、少々首を傾げたくなる所がありました。
しかしさすがベートーヴェン。
第14番に至ってようやく、枯れた味わいの中にも、
不思議な統一感をもつ、晩年独特の、静けさに満ちた深みのある音楽を完成させたと思います。
初期のものとも、中期のものとも明らかに違った作風ですが、
聴いてすぐに惹きこまれ、あっという間に終わっていました。
これは名曲だと思います。
Hess34は、ピアノ・ソナタの編曲です。
原曲からして、それほど深刻にならない、軽めの楽しい一曲です。
さて、いよいよあと1枚、第15・16番を残すのみとなりました。
ベートーヴェンが最後にたどりついた境地を楽しみたいと思います。
7枚目は第14番です。
ベートーヴェン
弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 作品131
弦楽四重奏曲 ヘ長調 Hess34
(ピアノ・ソナタ ホ長調 作品14-1の編曲)
スメタナ四重奏団
イルジー・ノヴァーク(第1ヴァイオリン)
ルボミール・コステツキー(第2ヴァイオリン)
ミラン・シュカンパ(ヴィオラ)
アントニーン・コホウト(チェロ)
録音:1984年7月18~25日(14番)
1985年6月13~20日(Hess34)
プラハ、ルドルフィヌム(芸術家の家)、ドヴォルザーク・ホール
スプラフォンとの共同制作
【COCO-70681】
第12・13番と、後期に入ってからの2曲は、
多々すばらしい部分が聴かれたものの、
全体のバランスとして、少々首を傾げたくなる所がありました。
しかしさすがベートーヴェン。
第14番に至ってようやく、枯れた味わいの中にも、
不思議な統一感をもつ、晩年独特の、静けさに満ちた深みのある音楽を完成させたと思います。
初期のものとも、中期のものとも明らかに違った作風ですが、
聴いてすぐに惹きこまれ、あっという間に終わっていました。
これは名曲だと思います。
Hess34は、ピアノ・ソナタの編曲です。
原曲からして、それほど深刻にならない、軽めの楽しい一曲です。
さて、いよいよあと1枚、第15・16番を残すのみとなりました。
ベートーヴェンが最後にたどりついた境地を楽しみたいと思います。
2011年7月22日金曜日
小林研一郎&チェコ・フィルのベートーヴェン:交響曲第1・7番
ベートーヴェン
交響曲 第1番 ハ長調 作品21
交響曲 第7番 イ長調 作品92
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
小林研一郎(指揮)
2011年4月14~16日、
プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホールにてライブ収録。
【OVCL-00445】
コバケンさんのベートーヴェンが良くなってきたのは最近のことです。
かつては、ベートーヴェンやブラームスになると、
CDでは響きが耳にうるさく、あまり楽しめなかったのですが、
60代後半に2度、大晦日に、交響曲全9曲を取り上げたあたりから、
響きにぐっと深みを増してきて、すばらしい演奏が聴かれるようになったと思います。
第3番、第2・5番と聴いてきて、
今回の第1・7番はさらに輪をかけて素晴らしい仕上がりとなりました。
コバケンさんのベートーヴェンは、
古楽器風の新しい奏法に組みすることなく、
真正面から楽譜を読み込んで、昔ながらのオケの響きを重視して、
真摯に音楽を紡いでいく正攻法。
第3番では少々力が入り過ぎている感もあったのですが、
第2・5番はうまく力がぬけて、音楽的な、歌にあふれた演奏になっていました。
今回の第1番は、第2番と同じ路線。
かつてのブルーノ・ワルターを思い出しましたが、私はこちらのほうが好きです。
第7番は、驚きました。
ここまで立派な、しかし音楽的な演奏は聴いたことがありません。
やわらかい歌にあふれながら、
全体の構成感も揺るぎないのは流石です。
第5番のときの立派さに、
第3番のときの意志の強さをかけ合わせたような、
めったに聴かれない第7になりました。
今年の秋に第4・8番を取り上げて、
あとは第9を残すのみとなるはずなので、
ぜひとも完結させていただきたいです。
欲をいえば、
この成果をもとに、日本のオーケストラとも、
さらなる高みに達したベートーヴェン全集を作ってほしいな、
と願っております。
2011年7月20日水曜日
小林研一郎&日本フィルのマーラー:交響曲第9番
山田一雄さんのを聴いて、久しぶりに、
小林研一郎さんの第9を聴き直してみました。
マーラー:交響曲第9番二長調
日本フィルハーモニー交響楽団
小林研一郎(指揮)
〔録音〕2007年1月25、26日 東京・サントリーホールにてライブ収録。
【OVCL00278】
マーラーの第9で私が好きなのは、
バーンスタイン&アムステルダム・コンセルトヘボウ管(1985年)
ワルター&ウィーン・フィル(1938年)
の2つの録音で、それにつぐのがコバケンさんと日本フィルの演奏でした。
改めて聴き直してみて、やはり別格のすばらしさだなあ、と感動しなおしました。
コバケンさんと日本フィルのマーラーは、
他にも第1・2・3・5・7・8番がCD化されていますが、
オケの完成度が一番高いのが、この第9番です。
あるいは初めてこの曲を取り上げたこともあって、
よい意味で少し力が抜けていたのかもしれませんが、
ほかのCDよりも、オケがよく響いているように感じられます。
以前は曲に没入し過ぎるからか、
オケが音楽的というよりは暴力的に響くことがあって、
とくに日本のオケを振るとき、その欠点が感じられたのですが、
このマラ9を取り上げたころから、
コバケンさんのオケの響かせ方が変わってきたように思われます。
最近は、
チェコ・フィルとのベートーヴェン交響曲全集に取り組まれ、
新たな境地を聴かせてくれているので、
今後とも大いに期待したい指揮者です。
小林研一郎さんの第9を聴き直してみました。
マーラー:交響曲第9番二長調
日本フィルハーモニー交響楽団
小林研一郎(指揮)
〔録音〕2007年1月25、26日 東京・サントリーホールにてライブ収録。
【OVCL00278】
マーラーの第9で私が好きなのは、
バーンスタイン&アムステルダム・コンセルトヘボウ管(1985年)
ワルター&ウィーン・フィル(1938年)
の2つの録音で、それにつぐのがコバケンさんと日本フィルの演奏でした。
改めて聴き直してみて、やはり別格のすばらしさだなあ、と感動しなおしました。
コバケンさんと日本フィルのマーラーは、
他にも第1・2・3・5・7・8番がCD化されていますが、
オケの完成度が一番高いのが、この第9番です。
あるいは初めてこの曲を取り上げたこともあって、
よい意味で少し力が抜けていたのかもしれませんが、
ほかのCDよりも、オケがよく響いているように感じられます。
以前は曲に没入し過ぎるからか、
オケが音楽的というよりは暴力的に響くことがあって、
とくに日本のオケを振るとき、その欠点が感じられたのですが、
このマラ9を取り上げたころから、
コバケンさんのオケの響かせ方が変わってきたように思われます。
最近は、
チェコ・フィルとのベートーヴェン交響曲全集に取り組まれ、
新たな境地を聴かせてくれているので、
今後とも大いに期待したい指揮者です。
2011年7月15日金曜日
ギーゼキングのモーツァルト:ピアノ・ソナタ 第6~9番
ギーゼキングのモーツァルト、
2枚目です。
モーツァルト
ピアノ・ソナタ 第6番 二長調 K.284 《デュルニッツ》
ピアノ・ソナタ 第7番 ハ長調 K.309
ピアノ・ソナタ 第8番 イ短調 K.310
ピアノ・ソナタ 第9番 ニ長調 K.311
ワルター・ギーゼキング(ピアノ)
録音:1953年8月2~4日
Abbey Road Studios, London
【TOCE14199】
オーソドックスな名演奏。
少し無骨な面もありますが、
造形をしっかり保った上で、
曲の内面にもほどほどに踏み込んだ、
模範的なモーツァルトです。
ただし、
聴きなれた曲だからか、
或いは録音の加減なのか、
ほんの少しだけ、何か私の心に届いてこない側面がありました。
私の聴きちがいかもしれません。
モーツァルトは、
これだから難しい。
3枚目で、持ち直されているといいな。
※8/1 改めて聴き直してみると、
はじめの第6番だけ、わずかに音質が劣っているようで、
あと一歩、心に届いて来ないところがあるようです。
第7~9番は、そんなことなく、前の第1~5番と同じように感動できました。
2枚目です。
モーツァルト
ピアノ・ソナタ 第6番 二長調 K.284 《デュルニッツ》
ピアノ・ソナタ 第7番 ハ長調 K.309
ピアノ・ソナタ 第8番 イ短調 K.310
ピアノ・ソナタ 第9番 ニ長調 K.311
ワルター・ギーゼキング(ピアノ)
録音:1953年8月2~4日
Abbey Road Studios, London
【TOCE14199】
オーソドックスな名演奏。
少し無骨な面もありますが、
造形をしっかり保った上で、
曲の内面にもほどほどに踏み込んだ、
模範的なモーツァルトです。
ただし、
聴きなれた曲だからか、
或いは録音の加減なのか、
ほんの少しだけ、何か私の心に届いてこない側面がありました。
私の聴きちがいかもしれません。
モーツァルトは、
これだから難しい。
3枚目で、持ち直されているといいな。
※8/1 改めて聴き直してみると、
はじめの第6番だけ、わずかに音質が劣っているようで、
あと一歩、心に届いて来ないところがあるようです。
第7~9番は、そんなことなく、前の第1~5番と同じように感動できました。
2011年7月14日木曜日
山田一雄&新日本フィルのマーラー:交響曲第9番
話題の1枚、先週購入して、
数回聴いた上での感想です。
マーラー:交響曲 第9番 二長調
山田一雄(指揮)
新日本フィルハーモニー交響楽団
録音:1986年6月7日、東京文化会館
【FOCD9525/6】
ヤマカズさんらしく、
マーラーへの共感に満ちた演奏です。
棒が空回りするようなところもなく、
心持ちゆっくりめのテンポで、
マーラーのスコアを丁寧に表現しているところは共感が持てます。
ただし、遅めのテンポで、
若干間がもたないというか、
曲の全体像がわかりにくくなる一面もあるようです。
オケの響きも、80年代の新日本フィルの
最上のものが引き出されていると思いますが、
オケの豊穣な響きを楽しめるところまでは行っていません。
十分満足する内容でしたが、
思い出したのがコバケンさんと日本フィルの演奏。
最近聴いていなかったので、聴き直してみようと思います。
ヤマカズさんのマーラー(CD&DVD)は、
ベストが京都市響との《復活》、
次点がN響との第5番、
で、今回の第9番はそれにつぐものになりそうです。
数回聴いた上での感想です。
マーラー:交響曲 第9番 二長調
山田一雄(指揮)
新日本フィルハーモニー交響楽団
録音:1986年6月7日、東京文化会館
【FOCD9525/6】
ヤマカズさんらしく、
マーラーへの共感に満ちた演奏です。
棒が空回りするようなところもなく、
心持ちゆっくりめのテンポで、
マーラーのスコアを丁寧に表現しているところは共感が持てます。
ただし、遅めのテンポで、
若干間がもたないというか、
曲の全体像がわかりにくくなる一面もあるようです。
オケの響きも、80年代の新日本フィルの
最上のものが引き出されていると思いますが、
オケの豊穣な響きを楽しめるところまでは行っていません。
十分満足する内容でしたが、
思い出したのがコバケンさんと日本フィルの演奏。
最近聴いていなかったので、聴き直してみようと思います。
ヤマカズさんのマーラー(CD&DVD)は、
ベストが京都市響との《復活》、
次点がN響との第5番、
で、今回の第9番はそれにつぐものになりそうです。
2011年7月13日水曜日
スメタナ四重奏団のベートーヴェン:弦楽四重奏曲第13番と《大フーガ》
スメタナ四重奏団のベートーヴェン、
ようやく6枚目、《大フーガ》にたどり着きました。
ベートーヴェン
弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 作品130
Ⅰ- Adagio ma non troppo - Allegro
Ⅱ- Presto
Ⅲ- Andante con moto ma non troppo
Ⅳ- Alla danza tedesca. Allegro assai
Ⅴ- Cavatina. Adagio moltp espressivo
Ⅵ- 弦楽四重奏のための大フーガ 変ロ長調 作品133
Overtura.Allegro - Meno mosso e moderato
-Allegro - Allegro molto e con brio
Ⅵ- Finale. Allegro [New Finale]
スメタナ四重奏団
イルジー・ノヴァーク(第1ヴァイオリン)
ルボミール・コステツキー(第2ヴァイオリン)
ミラン・シュカンパ(ヴィオラ)
アントニーン・コホウト(チェロ)
録音:1982年6月&9月
プラハ、スプラフォン・スタジオ
スプラフォンとの共同制作
【COCO-70681】
《大フーガ》作品133は、
もともと第13番 作品130の第6楽章として書かれたものです。
初演後、出版社の提案を受けて、
新たな第6楽章が書き下ろされたため、
作品133として独立することになりました。
このCDでは、
オリジナルなかたちを尊重した曲順になっています。
(幸松肇さん、ライナーノート参照)
さて、聴いてみた感想ですが、
第12番からひきつづいて、少し曲としてのまとまりが悪いような印象を受けました。
第11番《セリオーソ》までに、
曲の形式を極めつくしてしまったからでしょうか、
次の階段に上がるための、試行錯誤がにじみ出ているようで、
曲のそこかしこに、これまで聴かれなかった新しい響き、深みを感じるのですが、
全体として、取りとめのないような印象が残りました。
第5楽章「カヴァティーナ」は絶品です。
《大フーガ》もすごい深い曲です。
新・第6楽章も、《大フーガ》とはまったく方向性がちがいますが、
楽しい名曲だと思います。
ただ全体としての曲のまとまりが、少し弱いように感じました。
では次は、
7枚目、第14番に進みます。
ようやく6枚目、《大フーガ》にたどり着きました。
ベートーヴェン
弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 作品130
Ⅰ- Adagio ma non troppo - Allegro
Ⅱ- Presto
Ⅲ- Andante con moto ma non troppo
Ⅳ- Alla danza tedesca. Allegro assai
Ⅴ- Cavatina. Adagio moltp espressivo
Ⅵ- 弦楽四重奏のための大フーガ 変ロ長調 作品133
Overtura.Allegro - Meno mosso e moderato
-Allegro - Allegro molto e con brio
Ⅵ- Finale. Allegro [New Finale]
スメタナ四重奏団
イルジー・ノヴァーク(第1ヴァイオリン)
ルボミール・コステツキー(第2ヴァイオリン)
ミラン・シュカンパ(ヴィオラ)
アントニーン・コホウト(チェロ)
録音:1982年6月&9月
プラハ、スプラフォン・スタジオ
スプラフォンとの共同制作
【COCO-70681】
《大フーガ》作品133は、
もともと第13番 作品130の第6楽章として書かれたものです。
初演後、出版社の提案を受けて、
新たな第6楽章が書き下ろされたため、
作品133として独立することになりました。
このCDでは、
オリジナルなかたちを尊重した曲順になっています。
(幸松肇さん、ライナーノート参照)
さて、聴いてみた感想ですが、
第12番からひきつづいて、少し曲としてのまとまりが悪いような印象を受けました。
第11番《セリオーソ》までに、
曲の形式を極めつくしてしまったからでしょうか、
次の階段に上がるための、試行錯誤がにじみ出ているようで、
曲のそこかしこに、これまで聴かれなかった新しい響き、深みを感じるのですが、
全体として、取りとめのないような印象が残りました。
第5楽章「カヴァティーナ」は絶品です。
《大フーガ》もすごい深い曲です。
新・第6楽章も、《大フーガ》とはまったく方向性がちがいますが、
楽しい名曲だと思います。
ただ全体としての曲のまとまりが、少し弱いように感じました。
では次は、
7枚目、第14番に進みます。
2011年7月12日火曜日
はいだしょうこ『みんなでうたう童謡・唱歌』2
とても暑いので、
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は少しペースダウン。
はいだしょうこさんの童謡・唱歌、
CD2枚目です。
みんなでうたう童謡・唱歌
おもちゃのチャチャチャ~故郷
1. おもちゃのチャチャチャ〔作詞:野坂昭如 /作曲:越部信義〕
※子供コーラス:てらもとあやみ・なかむらまりん
2. おつかいありさん 〔作詞:関根栄一 /作曲:團伊玖磨〕
3. 誰も知らない 〔作詞:谷川俊太郎/作曲:中田喜直〕
4. 赤い鳥小鳥 〔作詞:北原白秋 /作曲:成田為三〕
5. 十五夜お月さん 〔作詞:野口雨情 /作曲:本居長世〕
6. サッちゃん 〔作詞:阪田寛夫 /作曲:大中恩〕
7. 北風小僧の寒太郎 〔作詞:井出隆夫 /作曲:福田和禾子〕
8. やぎさんゆうびん 〔作詞:まど・みちお/作曲:團伊玖磨〕
9. もんく 〔作詞:小林純一 /作曲:中田喜直〕
10. ぞうさん 〔作詞:まど・みちお/作曲:團伊玖磨〕
11. どんぐりころころ 〔作詞:青木存義 /作曲:梁田貞〕
12. 雨降りお月さん 〔作詞:野口雨情 /作曲:中山晋平〕
13. 証城寺の狸囃子 〔作詞:野口雨情 /作曲:中山晋平〕
14. おはながわらった 〔作詞:保富庚午 /作曲:湯山昭〕
15. 砂山 〔作詞:北原白秋 /作曲:中山晋平〕
16. とんぼのめがね 〔作詞:額賀誠志 /作曲:平井康三郎〕
17. かごめかごめ 〔わらべうた〕
18. まっかな秋 〔作詞:薩摩 忠 /作曲:小林秀雄〕
19. しずかにしてね 〔作詞:こわせ・たまみ/作曲:中田喜直〕
20. 故郷 〔作詞:高野辰之 /作曲:岡野貞一〕
うた:はいだしょうこ
伴奏:プラチナアンサンブル
編曲:馬飼野康二
録音日時;不明
発売:2009年9月
【PCCG-01010】
こちらは、より子ども向けな感じで、
最初少し違和感がありましたが、もともとTV番組で、
子供さんの心をがっちりつかんできた方なので、
2,3回聴いているうちに、
こちらがのせられて、楽しんで聴くことができました。
「おつかいありさん」「さっちゃん」「まっかな秋」
は改めて、いい曲だなあ、と思い直しました。
「誰も知らない」「やぎさんゆうびん」「もんく」
のユーモラスな感じも秀逸ですし、
「赤い鳥小鳥」「十五夜お月さん」「ぞうさん」「どんぐりころころ」
と書き出していると、
どれも丁寧によく歌い込まれていて、
惚れ惚れする歌声だと思いました。
最後の「故郷」は、
さらりとしかし心を込めた名唱です。
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は少しペースダウン。
はいだしょうこさんの童謡・唱歌、
CD2枚目です。
みんなでうたう童謡・唱歌
おもちゃのチャチャチャ~故郷
1. おもちゃのチャチャチャ〔作詞:野坂昭如 /作曲:越部信義〕
※子供コーラス:てらもとあやみ・なかむらまりん
2. おつかいありさん 〔作詞:関根栄一 /作曲:團伊玖磨〕
3. 誰も知らない 〔作詞:谷川俊太郎/作曲:中田喜直〕
4. 赤い鳥小鳥 〔作詞:北原白秋 /作曲:成田為三〕
5. 十五夜お月さん 〔作詞:野口雨情 /作曲:本居長世〕
6. サッちゃん 〔作詞:阪田寛夫 /作曲:大中恩〕
7. 北風小僧の寒太郎 〔作詞:井出隆夫 /作曲:福田和禾子〕
8. やぎさんゆうびん 〔作詞:まど・みちお/作曲:團伊玖磨〕
9. もんく 〔作詞:小林純一 /作曲:中田喜直〕
10. ぞうさん 〔作詞:まど・みちお/作曲:團伊玖磨〕
11. どんぐりころころ 〔作詞:青木存義 /作曲:梁田貞〕
12. 雨降りお月さん 〔作詞:野口雨情 /作曲:中山晋平〕
13. 証城寺の狸囃子 〔作詞:野口雨情 /作曲:中山晋平〕
14. おはながわらった 〔作詞:保富庚午 /作曲:湯山昭〕
15. 砂山 〔作詞:北原白秋 /作曲:中山晋平〕
16. とんぼのめがね 〔作詞:額賀誠志 /作曲:平井康三郎〕
17. かごめかごめ 〔わらべうた〕
18. まっかな秋 〔作詞:薩摩 忠 /作曲:小林秀雄〕
19. しずかにしてね 〔作詞:こわせ・たまみ/作曲:中田喜直〕
20. 故郷 〔作詞:高野辰之 /作曲:岡野貞一〕
うた:はいだしょうこ
伴奏:プラチナアンサンブル
編曲:馬飼野康二
録音日時;不明
発売:2009年9月
【PCCG-01010】
こちらは、より子ども向けな感じで、
最初少し違和感がありましたが、もともとTV番組で、
子供さんの心をがっちりつかんできた方なので、
2,3回聴いているうちに、
こちらがのせられて、楽しんで聴くことができました。
「おつかいありさん」「さっちゃん」「まっかな秋」
は改めて、いい曲だなあ、と思い直しました。
「誰も知らない」「やぎさんゆうびん」「もんく」
のユーモラスな感じも秀逸ですし、
「赤い鳥小鳥」「十五夜お月さん」「ぞうさん」「どんぐりころころ」
と書き出していると、
どれも丁寧によく歌い込まれていて、
惚れ惚れする歌声だと思いました。
最後の「故郷」は、
さらりとしかし心を込めた名唱です。
2011年7月4日月曜日
はいだしょうこ『みんなでうたう童謡・唱歌』1
最近のお気に入りです。
みんなでうたう童謡・唱歌
めだかの学校~夕焼けこやけ
1.めだかの学校 〔作詞:茶木滋 作曲:中田喜直〕
2.春が来た 〔作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一〕
3.手のひらを太陽に 〔作詞:やなせたかし 作曲:いずみたく〕
4.朧月夜 〔作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一〕
5.しゃぼん玉 〔作詞:野口雨情 作曲:中山晋平〕
6.赤い靴 〔作詞:野口雨情 作曲:本居長世〕
7.あめふりくまのこ 〔作詞:鶴見正夫 作曲:湯山昭〕
8.もみじ 〔作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一〕
9.おはなしゆびさん 〔作詞:香山美子 作曲;湯山昭〕
10.チューリップ 〔作詞:近藤宮子 作曲:井上武士〕
11.夏は来ぬ 〔作詞:佐々木信綱 作曲:小山作之助〕
12.かもめの水兵さん 〔作詞:武内俊子 作曲:河村光陽〕
13.うれしいひなまつり〔作詞:サトウハチロー 作曲:河村光陽〕
14.おかあさん 〔作詞:田中ナナ 作曲:中田喜直〕
15.里の秋 〔作詞:斉藤信夫 作曲:海沼実〕
16.雪 〔作詞・作曲者不詳〕
17.たき火 〔作詞:撰聖歌 作曲:渡辺茂〕
18.七つの子 〔作詞:野口雨情 作曲:本居長世〕
19.ゆりかごのうた 〔作詞:北原白秋 作曲:草川信〕
20.夕焼けこやけ 〔作詞:中村雨紅 作曲:草川信〕
うた:はいだしょうこ
プラチナアンサンブル
編曲:馬飼野康二
録音日時:不明
発売:2009年7月【PCCG01001】
童謡・唱歌には少しこだわりがあります。
シンプルでわかりやすく、皆が想い入れのある歌を、
誰もが楽しめるように聴かせることは、意外に難しいものです。
曲がシンプルなだけに、
生半可な歌唱力の持ち主が、勢いだけで聴かせようとしても、
粗が目立ってとても聴いていられません。
そうかといって、クラシック調に、あまり朗々と歌われても、
童謡らしくなく、かえって興ざめなところがあります。
最近、
はいだしょうこさんの歌声に触れ、
その圧倒的な歌唱力に魅せられました。
この声で童謡・唱歌を入れてくれたらいいのにな、
と思って調べてみると、童謡・唱歌を、
すでにCD5枚分も録音されていることがわかり、
まずは1枚、購入してみました。
ほぼ理想的な内容です。
私は「朧月夜」と「もみじ」が大好きです。
「夏は来ぬ」「七つの子」「夕焼けこやけ」も名唱だと思います。
また、これまでそれほど好きではなかった
「赤い靴」「里の秋」も、彼女の歌で、好きな曲になりました。
編曲は、
私にはもっとシンプルで良かったのですが、
恐らく子どもさん向けのCDだからでしょう、
はいださんの長所をかき消さない程度に、
センスの良い編曲に仕上がっています。
童謡・唱歌のCDは、意外に良いものがないのですが、
これはお薦めです。
他の4枚も、順に聴いていこうと思います。
みんなでうたう童謡・唱歌
めだかの学校~夕焼けこやけ
1.めだかの学校 〔作詞:茶木滋 作曲:中田喜直〕
2.春が来た 〔作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一〕
3.手のひらを太陽に 〔作詞:やなせたかし 作曲:いずみたく〕
4.朧月夜 〔作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一〕
5.しゃぼん玉 〔作詞:野口雨情 作曲:中山晋平〕
6.赤い靴 〔作詞:野口雨情 作曲:本居長世〕
7.あめふりくまのこ 〔作詞:鶴見正夫 作曲:湯山昭〕
8.もみじ 〔作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一〕
9.おはなしゆびさん 〔作詞:香山美子 作曲;湯山昭〕
10.チューリップ 〔作詞:近藤宮子 作曲:井上武士〕
11.夏は来ぬ 〔作詞:佐々木信綱 作曲:小山作之助〕
12.かもめの水兵さん 〔作詞:武内俊子 作曲:河村光陽〕
13.うれしいひなまつり〔作詞:サトウハチロー 作曲:河村光陽〕
14.おかあさん 〔作詞:田中ナナ 作曲:中田喜直〕
15.里の秋 〔作詞:斉藤信夫 作曲:海沼実〕
16.雪 〔作詞・作曲者不詳〕
17.たき火 〔作詞:撰聖歌 作曲:渡辺茂〕
18.七つの子 〔作詞:野口雨情 作曲:本居長世〕
19.ゆりかごのうた 〔作詞:北原白秋 作曲:草川信〕
20.夕焼けこやけ 〔作詞:中村雨紅 作曲:草川信〕
うた:はいだしょうこ
プラチナアンサンブル
編曲:馬飼野康二
録音日時:不明
発売:2009年7月【PCCG01001】
童謡・唱歌には少しこだわりがあります。
シンプルでわかりやすく、皆が想い入れのある歌を、
誰もが楽しめるように聴かせることは、意外に難しいものです。
曲がシンプルなだけに、
生半可な歌唱力の持ち主が、勢いだけで聴かせようとしても、
粗が目立ってとても聴いていられません。
そうかといって、クラシック調に、あまり朗々と歌われても、
童謡らしくなく、かえって興ざめなところがあります。
最近、
はいだしょうこさんの歌声に触れ、
その圧倒的な歌唱力に魅せられました。
この声で童謡・唱歌を入れてくれたらいいのにな、
と思って調べてみると、童謡・唱歌を、
すでにCD5枚分も録音されていることがわかり、
まずは1枚、購入してみました。
ほぼ理想的な内容です。
私は「朧月夜」と「もみじ」が大好きです。
「夏は来ぬ」「七つの子」「夕焼けこやけ」も名唱だと思います。
また、これまでそれほど好きではなかった
「赤い靴」「里の秋」も、彼女の歌で、好きな曲になりました。
編曲は、
私にはもっとシンプルで良かったのですが、
恐らく子どもさん向けのCDだからでしょう、
はいださんの長所をかき消さない程度に、
センスの良い編曲に仕上がっています。
童謡・唱歌のCDは、意外に良いものがないのですが、
これはお薦めです。
他の4枚も、順に聴いていこうと思います。
2011年7月1日金曜日
スメタナ四重奏団のベートーヴェン:弦楽四重奏曲第11・12番
スメタナ四重奏団によるベートーヴェン:弦楽四重奏曲、
今週はCD5枚目は、第11番《セリオーソ》と第12番です。
ベートーヴェン
弦楽四重奏曲 第11番 ヘ短調 《セリオーソ》 作品95
弦楽四重奏曲 第12番 変ホ長調 作品127
スメタナ四重奏団
イルジー・ノヴァーク(第1ヴァイオリン)
ルボミール・コステツキー(第2ヴァイオリン)
ミラン・シュカンパ(ヴィオラ)
アントニーン・コホウト(チェロ)
録音:1981年6月4~11日、プラハ、芸術家の家、ドボルザーク・ホール
スプラフォンとデンオンの共同制作
【DENON / COCO-70680】
11番《セリオーソ》
聴いてすぐ、
かっこいい!
と思っている間に
どんどん曲が展開して、
感動のうちに聞き終えていました。
中期の曲の中では、
7番《ラズモフスキー第1番》についで好きな曲になりそうです。
12番は、
前のから十数年をへて手がけたもので、
ここから後期に入るそうです。
ただし、聴いてすぐ、
後期に変わったことがわかる風ではありません。
さらにいえば、
「皇帝」を思わせる出だしや、
幻想的な第2楽章と、聴くべき響きの瞬間は多いのですが、
曲全体として、今ひとつつかみどころがないような、
わかり難さがありました。
今後、
印象の変化は当然あるでしょうが、
1週間では、つかみどころのなさが少し残りました。
さて次は、第13番と《大フーガ》ですが、
まだこれ、手に入れていません。
週末に買いに出かけましょうか。
今週はCD5枚目は、第11番《セリオーソ》と第12番です。
ベートーヴェン
弦楽四重奏曲 第11番 ヘ短調 《セリオーソ》 作品95
弦楽四重奏曲 第12番 変ホ長調 作品127
スメタナ四重奏団
イルジー・ノヴァーク(第1ヴァイオリン)
ルボミール・コステツキー(第2ヴァイオリン)
ミラン・シュカンパ(ヴィオラ)
アントニーン・コホウト(チェロ)
録音:1981年6月4~11日、プラハ、芸術家の家、ドボルザーク・ホール
スプラフォンとデンオンの共同制作
【DENON / COCO-70680】
11番《セリオーソ》
聴いてすぐ、
かっこいい!
と思っている間に
どんどん曲が展開して、
感動のうちに聞き終えていました。
中期の曲の中では、
7番《ラズモフスキー第1番》についで好きな曲になりそうです。
12番は、
前のから十数年をへて手がけたもので、
ここから後期に入るそうです。
ただし、聴いてすぐ、
後期に変わったことがわかる風ではありません。
さらにいえば、
「皇帝」を思わせる出だしや、
幻想的な第2楽章と、聴くべき響きの瞬間は多いのですが、
曲全体として、今ひとつつかみどころがないような、
わかり難さがありました。
今後、
印象の変化は当然あるでしょうが、
1週間では、つかみどころのなさが少し残りました。
さて次は、第13番と《大フーガ》ですが、
まだこれ、手に入れていません。
週末に買いに出かけましょうか。
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