スメタナ四重奏団のベートーヴェン、
ようやく6枚目、《大フーガ》にたどり着きました。
ベートーヴェン
弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 作品130
Ⅰ- Adagio ma non troppo - Allegro
Ⅱ- Presto
Ⅲ- Andante con moto ma non troppo
Ⅳ- Alla danza tedesca. Allegro assai
Ⅴ- Cavatina. Adagio moltp espressivo
Ⅵ- 弦楽四重奏のための大フーガ 変ロ長調 作品133
Overtura.Allegro - Meno mosso e moderato
-Allegro - Allegro molto e con brio
Ⅵ- Finale. Allegro [New Finale]
スメタナ四重奏団
イルジー・ノヴァーク(第1ヴァイオリン)
ルボミール・コステツキー(第2ヴァイオリン)
ミラン・シュカンパ(ヴィオラ)
アントニーン・コホウト(チェロ)
録音:1982年6月&9月
プラハ、スプラフォン・スタジオ
スプラフォンとの共同制作
【COCO-70681】
《大フーガ》作品133は、
もともと第13番 作品130の第6楽章として書かれたものです。
初演後、出版社の提案を受けて、
新たな第6楽章が書き下ろされたため、
作品133として独立することになりました。
このCDでは、
オリジナルなかたちを尊重した曲順になっています。
(幸松肇さん、ライナーノート参照)
さて、聴いてみた感想ですが、
第12番からひきつづいて、少し曲としてのまとまりが悪いような印象を受けました。
第11番《セリオーソ》までに、
曲の形式を極めつくしてしまったからでしょうか、
次の階段に上がるための、試行錯誤がにじみ出ているようで、
曲のそこかしこに、これまで聴かれなかった新しい響き、深みを感じるのですが、
全体として、取りとめのないような印象が残りました。
第5楽章「カヴァティーナ」は絶品です。
《大フーガ》もすごい深い曲です。
新・第6楽章も、《大フーガ》とはまったく方向性がちがいますが、
楽しい名曲だと思います。
ただ全体としての曲のまとまりが、少し弱いように感じました。
では次は、
7枚目、第14番に進みます。
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