スメタナ四重奏団のベートーヴェン、
7枚目は第14番です。
ベートーヴェン
弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 作品131
弦楽四重奏曲 ヘ長調 Hess34
(ピアノ・ソナタ ホ長調 作品14-1の編曲)
スメタナ四重奏団
イルジー・ノヴァーク(第1ヴァイオリン)
ルボミール・コステツキー(第2ヴァイオリン)
ミラン・シュカンパ(ヴィオラ)
アントニーン・コホウト(チェロ)
録音:1984年7月18~25日(14番)
1985年6月13~20日(Hess34)
プラハ、ルドルフィヌム(芸術家の家)、ドヴォルザーク・ホール
スプラフォンとの共同制作
【COCO-70681】
第12・13番と、後期に入ってからの2曲は、
多々すばらしい部分が聴かれたものの、
全体のバランスとして、少々首を傾げたくなる所がありました。
しかしさすがベートーヴェン。
第14番に至ってようやく、枯れた味わいの中にも、
不思議な統一感をもつ、晩年独特の、静けさに満ちた深みのある音楽を完成させたと思います。
初期のものとも、中期のものとも明らかに違った作風ですが、
聴いてすぐに惹きこまれ、あっという間に終わっていました。
これは名曲だと思います。
Hess34は、ピアノ・ソナタの編曲です。
原曲からして、それほど深刻にならない、軽めの楽しい一曲です。
さて、いよいよあと1枚、第15・16番を残すのみとなりました。
ベートーヴェンが最後にたどりついた境地を楽しみたいと思います。
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