山田一雄さんのを聴いて、久しぶりに、
小林研一郎さんの第9を聴き直してみました。
マーラー:交響曲第9番二長調
日本フィルハーモニー交響楽団
小林研一郎(指揮)
〔録音〕2007年1月25、26日 東京・サントリーホールにてライブ収録。
【OVCL00278】
マーラーの第9で私が好きなのは、
バーンスタイン&アムステルダム・コンセルトヘボウ管(1985年)
ワルター&ウィーン・フィル(1938年)
の2つの録音で、それにつぐのがコバケンさんと日本フィルの演奏でした。
改めて聴き直してみて、やはり別格のすばらしさだなあ、と感動しなおしました。
コバケンさんと日本フィルのマーラーは、
他にも第1・2・3・5・7・8番がCD化されていますが、
オケの完成度が一番高いのが、この第9番です。
あるいは初めてこの曲を取り上げたこともあって、
よい意味で少し力が抜けていたのかもしれませんが、
ほかのCDよりも、オケがよく響いているように感じられます。
以前は曲に没入し過ぎるからか、
オケが音楽的というよりは暴力的に響くことがあって、
とくに日本のオケを振るとき、その欠点が感じられたのですが、
このマラ9を取り上げたころから、
コバケンさんのオケの響かせ方が変わってきたように思われます。
最近は、
チェコ・フィルとのベートーヴェン交響曲全集に取り組まれ、
新たな境地を聴かせてくれているので、
今後とも大いに期待したい指揮者です。
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