ハンガリー出身のピアニスト
アンドラーシュ・シフ(1953.12-)の演奏で、
ドイツの作曲家
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685.3-1750.7)の
平均律クラヴィーア曲集第1巻を聴きました。
シフ30歳の時(1984.9)の録音です。
J.S.バッハ(1685-1750)
平均律クラヴィーア曲集 第1巻 BWV.846-869
第1番 ハ長調 BWV.846
第2番 ハ短調 BWV.847
第3番嬰ハ長調BWV.848
第4番嬰ハ短調BWV.849
第5番 ニ長調 BWV.850
第6番 ニ短調 BWV.851
第7番変ホ長調BWV.852
第8番変ホ短調BWV.853
第9番 ホ長調 BWV.854
第10番 ホ短調 BWV.855
第11番 ヘ長調 BWV.856
第12番 ヘ短調 BWV.857
第13番嬰ヘ長調BWV.858
第14番嬰ヘ短調BWV.859
第15番 ト長調 BWV.860
第16番 ト短調 BWV.861
第17番変イ長調BWV.862
第18番嬰ト短調BWV.863
第19番 イ長調 BWV.864
第20番 イ短調 BWV.865
第21番変ロ長調BWV.866
第22番変ロ短調BWV.867
第23番 ロ長調 BWV.868
第24番 ロ短調 BWV.869
アンドラーシュ・シフ(ピアノ)
録音:1984年9月、ロンドン
【UCCD-5567/8】2014年5月発売
平均律クラヴィーア曲集 第1巻 BWV.846-869 は、
バッハ37歳の時(1722)に完成された作品です。
自筆譜が残されています。
先月聴いていた
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ
の2年後の作品ということになります。
シフのバッハ、
旧録音のほうから順に聴いていますが、
一番のお気に入りは「フランス組曲」で、
次点が「イギリス組曲」でした。
「パルティータ集」のみ、
ハイドシェックの印象が強すぎたのか
パッとしない印象でした。
シフの「平均律」は今回初めて聴きました。
とても叙情的な、歌にあふれた美しいバッハで、
シューベルトを聴くような心地で聴き通すことができました。
最初のうち、
訴えかける力が多少弱いように感じられたのですが、
叙情的な側面から切り開いた
歌うバッハとして、
だんだん惹き込まれていきました。
以前このブログで取り上げた
アファナシエフの「平均律」が、
均質なタッチでがっちり構成された印象を受けたのに対し、
より自由な歌心にあふれた印象を受けました。
バッハの音楽の美しさを十分に満喫できる録音だと思います。
まだ聴いていませんが、
まだそれほど強い印象のない「平均律第2巻」も楽しみです。
あと1点、
シフのシューベルト、
ぜひ聴いてみたくなりました。
バッハ以上に合っていそうな気がします。
※Wikipediaの「シフ・アンドラーシュ」を参照。
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