2012年7月12日木曜日

ヴァルヒャのバッハ:オルガン作品全集(旧盤)その5

ヘルムート・ヴァルヒャ(1907生 1991没)による
ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685生 1750没)の作品全集、
CD5枚目を聴きました。


J.S.バッハ:オルガン作品全集
CD-5
1) 幻想曲とフーガ ハ短調 BWV537
2) 幻想曲とフーガ ト短調 BWV542「大フーガ」
3) 幻想曲 ハ短調 BWV562
4) 幻想曲 ト長調 BWV572
5) フーガ ト短調 BWV578「小フーガ」
6) カンツォーナ ニ短調 BWV588
7) アラ・ブレーヴェ ニ長調 BWV589
8) パストラーレ ヘ長調 BWV590


ヘルムート・ヴァルヒャ(オルガン)
録音:1950年(1,3,8)、1952年(2,4~7)
オルガン:カッペル、聖ペテロ=パウロ教会
【Membran 223489】CD-5


「幻想曲とフーガ」に関わる5曲、

幻想曲とフーガ2曲(BWV537と542)
幻想曲2曲(BWV562と572)
フーガ1曲(BWV578)

と、それぞれ特徴的な様式名で呼ばれる3曲

カンツォーナ(BWV538)
アラ・ブレーヴェ(BWV539)
パストラーレ(BWV590)

から成る1枚です。


幻想曲とフーガ ト短調 BWV542 と
フーガ ト短調 BWV578 の2曲は、

ともに同じ調性によるフーガの傑作として知られており、
それぞれ「大フーガ」「小フーガ」とも呼ばれています。

私の知っていていたのは「小フーガ」の方のみでした。

「大フーガ」の方は、
むしろスケールが大きすぎるのか、
聴きなれてくるまでは威圧的な感じがして、
さほどの名曲には思えませんでした。

1ヶ月聴いてきて、
今はなるほどなあ、と思えて来ました。
ストコフスキーによる管弦楽編曲版があるそうなので、
近々聴いてみたいと思います。

どちらかといえば、もう1曲ある

幻想曲とフーガ ハ短調 BWV537 の方が、
親しみやすい穏やかな情感があふれていて、
良い曲だなあ、と思えました。

こちらもエルガーによる管弦楽編曲版(1921年 Op.86)
があるようなので、聴いてみたいと思っています。


カンツォーナ ニ短調(BWV538)
アラ・ブレーヴェ ニ長調(BWV539)
パストラーレ ヘ長調(BWV590)

の3曲は、
続けて弾く習慣があるわけでもないようですが、
合わせて聴くと不思議な統一感があって、
面白いです。

この中では「アラ・ブレーヴェ」が特に好きです。


それでは次に6枚目に参りましょうか。

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