2012年8月18日土曜日

名古屋ボストン美術館 特別企画展 「ボストン美術館 日本美術の至宝」(前期)


お盆休み中の8月17日(金)に、

名古屋ボストン美術館の特別企画展
「ボストン美術館 日本美術の至宝」(前期)
に行って参りました。

忘れてしまわないうちに、
心を動かされた作品を紹介しておきます。


まず注目されたのは、奈良時代に描かれた
「法華堂根本曼荼羅図」(図録 No.5)です。

奈良時代の絵画は、
そもそもほとんど残っておりませんので、
なかなか実物を観る機会はないのですが、

今回初めて、
仏像を描く線の、自由で、
ゆったりおっとりした様を感じることが出来ました。

作品全体として、
どうこう言える状態ではないのですが、
案外良いかもしれない、
と実感できたのは大きな収穫でした。


続いて絵巻物の傑作として、

平安時代(12世紀後半)に描かれた
「吉備大臣入唐絵巻 第一巻/第二巻」(No.26)
と、

鎌倉時代(13世紀後半)に描かれた
「平治物語絵巻 三条殿夜討巻(前半部分)」(No.27)
を、

実物で観られたのも大きかったです。

圧倒的な迫力でせまって来たのは
「平治物語絵巻」の方ですが、

独特のユーモアが感じられる
「吉備大臣入唐絵巻」の魅力を感じられたのも
有難かったです。



そのほか屏風絵では、

室町時代(16世紀中頃)に描かれた
伝狩野雅楽助の「松に鴛鴦図屏風」(No.41)
と、

江戸時代(17世紀後半)に描かれた
狩野永納の「四季花鳥図屏風」(No.49)
が私の好みに合っており、

同様の水墨画で、

江戸時代(17世紀)に描かれた
宗達派の「水禽・竹雀図」(No.53)
も良い趣でした。


水墨画では、

江戸時代(18世紀後半)に描かれた
伊藤若冲の「十六羅漢図」(No.57)も、
若冲ならではの天才的な冴えを感じさせるものでしたが、

2幅のみの紹介でしたので、
少し物足りなく感じました。



最後に、
特に大きな感銘を受けたのは、

慶長11年(1606)に描かれた
長谷川等伯の「龍虎図屏風」(No.44)
でした。

必要最小限の筆運びの中で、、
かわいらしくも勢いのある虎と龍を
絶妙なバランスで描いてありました。


これと、
宝暦13年(1763)に描かれた
曾我蕭白の「雲龍図」(No.62)
を比べて観ることができるのも、
なかなか興味深いものがありました。


たまたま時間が出来て、
ふらっと立ち寄っただけですが、
夕方のひと時を有意義に過ごすことがで出来ました。

※展覧会の図録を参照しました。

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