2015年11月18日水曜日

名古屋市美術館の特別展「リバプール国立美術館所蔵 英国の夢 ラファエル前派展」

11月14日(日)に
名古屋市美術館まで特別展

「リバプール国立美術館所蔵
 英国の夢
 ラファエル前派展」

を観に行ってきました。

 新潟市美術館〔2015年7月19日-9月23日〕
 名古屋市美術館〔2015年10月3日-12月13日〕
 Bunkamura ザ・ミュージアム〔2015年12月22日-2016年3月6日〕
 山口県立美術館〔2016年3月18日-5月8日〕

の4箇所で開催されています。名古屋展の主催は、

 名古屋市美術館
 中日新聞社

となっていました〔図録参照〕。

  ***

「英国の」とあるので、
落ちついて考えれば事前に気がついたはずですが、

16世紀初めのイタリアの画家
ラファエロ・サンティ(1493.4-1520.4)
の絵画が観られると早合点していました。

入館して、1850年代から1910年代の
イギリス絵画がずらりと並んでいるのをみて、

「ラファエル前派」とは
19世紀半ばにイギリスで活躍した画家の集団
であることを知りました。

美術は好きな方ですが、
きちんと勉強したことがないので、
時にこんな間違いもあるでしょう。

図録を少し読んでみましたが、
専門家向けで初心者にはわかりにくかったので、

「ラファエル前派」についてまとめるのは別の機会に譲り、
知識ゼロのなかで懐いた感想を記しておきます。


ぱっとみて、
古典的な様式の枠組みを壊そうとするような、
強い衝動に駆られた、毒のある作品は見当たりませんでした。

ただ古典的な様式を用いながらも、
絵から伝わる印象は意外に新しく、
瑞々しい感性が巧みに織り込まれていて、
思わず惹き込まれる魅力のある作品がたくさん見つかりました。

形式的な新しさを追うよりは、
作品の内面的な美しさに目を向けていたようで、
イギリス音楽に似た特色を感じました。


  ***

展示会の図録から、
印象深かった作品10点を挙げておきます。
とくに感動した作品に☆印をつけました。

Ⅰ. ヴィクトリア朝のロマン主義者たち

ジョン・エヴァレット・ミレイ(1829-1896)
《良い決心》1877年【図録7】☆
《巣》1887年初出品【図録8】

ジョージ・ジョン・ピンウェル(1842-1875)
《ギルバート・ア・ベケットの誠実 ―夕暮れ時にロンドンへ入るサラセン人の乙女》1872年【図録17】

Ⅱ. 古代世界を描いた画家たち

チャールズ・エドワード・ペルジーニ(1839-1918)
《ドルチェ・ファール・ニエンテ(甘美なる無為)》1882年初出品【図録28】
《シャクヤクの花》1887年初出品【図録29】☆

エドワード・ジョン・ポインター(1836-1919)
《テラスにて》1889年初出品【図録31】

アーサー・ハッカー(1858-1919)
《ペラジアとフィラモン》1887年【図録33】☆

Ⅲ. 戸外の情景

ウィリアム・ヘンリー・ハント(1790-1864)
《卵のあるツグミの巣とプリムラの籠》1850-60頃【図録37】☆

ヘレン・アリンガム(1848-1926)
《ピナーの田舎家》1890年代初め【図録45】☆

Ⅳ. 19世紀後半の象徴主義者たち

エドワード・コーリー・バーン=ジョーンズ(1833-1898)
《フラジオレットを吹く天使》1878年【図録54】☆

はっきりとしたわかりやすい印象の
人物画が多かったです。

神話などを題材としつつも、
19世紀後半の「今」の感性を大切にした
瑞々しい作品に心を揺さぶられました。

お薦めの展覧会です。


※Wikipediaの「ラファエロ・サンティ」「ラファエル前派」を参照。

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