2016年6月20日月曜日

ケンプ&ケンペンのベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番(1953年録音)

ドイツのピアニスト
ヴィルヘルム・ケンプ
(Wilhelm Kempff, 1895.11-1991.5)の独奏、

オランダ出身のドイツの指揮者
パウル・ファン・ケンペン
(1893.5-1955.12)の指揮する

ドイツのオーケストラ
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
(Berliner Philharmoniker)の伴奏で、

ドイツの作曲家
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
(Ludwig van Beethoven, 1770.12-1827.3)の
ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 作品37 を聴きました。

ケンプ57歳の時(1953.5)に一気に録音された全集に収録されています


ヴィルヘルム・ケンプ名演集
CD5
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 作品37

 パウル・ヴァン・ケンペン(指揮)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音:1953年5月、ベルリン、イエス・キリスト教会

ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 作品53《ワルトシュタイン》
 録音:1951年
【Membran 10CD Collection 233479】

ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 作品37 は、
ベートーヴェン32歳の時(1803.4)に
交響曲第2番 ニ長調 作品36 とともに初演された作品です。

ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 作品53 は、
34歳の時(1805.5)に出版された作品です


ヴィルヘルム・ケンプによる
ベートーヴェンの協奏曲全集、
CD1枚に1曲ずつの収録なので、
ゆっくり聴き進められるのがありがたいです。

第3番は、
ベートーヴェンのピアノ協奏曲のなかで、
私には一番馴染みのない作品です。

今回のCD、第1・2番と同じく、
真っ正面から取り組んだ変な癖のない演奏で、
どんな曲なのかが過不足なく伝わって来るのはありがたいのですが、

曲に内在する大きなスケールからすると、
ここからさらに二歩三歩と内面に切り込んでほしいようにも感じ、
個人的にそれほど大きな感動は抱きませんでした。

悪い演奏ではないのですが、
ロマンティックな要素の多い曲ではあるので、
もっと内面に深く入り込んでくるような、
大風呂敷を広げた演奏も聴いてみたくなりました。


どちらかというと、
ワルトシュタイン・ソナタのほうが、
ケンプらしいスタイルをギリギリまで突きつめた感のある
手に汗握る名演で、より深く感動しました。

次は第4番へと進みます。

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