2016年7月18日月曜日

マゼール&バイエルン放送響のシューベルト:交響曲全集その2(2001年録音)

フランス生まれ、アメリカ出身の指揮者
ロリン・マゼール(Lorin Maazel, 1930.3-2014.7)が指揮する

ドイツのオーケストラ
バイエルン放送交響楽団の演奏で、

オーストリアの作曲家
フランツ・シューベルト(Franz Schubert, 1797.1-1828.11)の
交響曲全集を聴いていますが、

今回はCD2に収録されている
交響曲第3・4・5番を聴きました。

マゼール71歳の時(2001年)のライブ録音です


CD2
フランツ・シューベルト(1797.1-1828.11)
交響曲第3番 ニ長調 D.200(1815年7月完成)※18歳
交響曲第4番 ハ短調 D.415《悲劇的》(1816年4月完成)※19歳
交響曲第5番 変ロ長調 D.589(1816年10月完成)※19歳

ロリン・マゼール指揮
バイエルン放送交響楽団
録音:2001年3月13日(第3番)、同16日(第4・5番)
【BR KLASSIK 900712】2013年発売

過激なデフォルメをしない、
中庸な解釈によるシューベルト演奏です。

共感度に欠けるわけではなく、
中身のつまった充実した演奏で、
心持ち速めのテンポで一気に駆け抜けていくので、

飽きる間もなく、
どんどん曲が進んでいき、
どれもいい曲を聴いた印象が残ります。

ベートーヴェンのような深刻さには欠けますが、
ハイドンのような楽しさ一杯の交響曲として、
もっと演奏されても良い名曲のように感じました。

でも実をいうと、
第1番から6番までは、
どれも同じような色合いの似た曲に聴こえてしまうことも確かで、

だから悪いということもないのですが、
曲それぞれの個性がわかって来るまでには、
もう少し時間がかかりそうな気がします。

シューベルトの交響曲が、
どれも名曲ぞろいであることがわかっただけでも、
私にとって十分に意味のある録音でした。

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