2014年9月15日月曜日

リヒター&ミュンヘン・バッハ管のバッハ:マタイ受難曲(1958年録音)

ドイツの指揮者
カール・リヒター(1926.10-1981.2)の指揮する
ミュンヘン・バッハ管弦楽団 等の演奏で、

ドイツの作曲家
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685.3-1750.7)の
「マタイ受難曲 BWV244」を聴きました。

リヒター31歳の時(1958.6-8)の録音です。


J.S.バッハ:マタイ受難曲 BWV244

エルンスト・ヘフリガー(福音史家、アリア:テノール)
キート・エンゲン(イエス:バス)
アントニー・ファーベルク(第1の女、ピラトの妻:ソプラノ)
イルムガルト・ゼーフリート(アリア:ソプラノ)
ヘルタ・テッパー(第2の女、アリア:アルト)
マックス・プレープストル(ユダ、ペテロ、ピラト、司祭の長:バス)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(アリア:バス)
ミュンヘン少年合唱団
ミュンヘン・バッハ合唱団
ミュンヘン・バッハ管弦楽団
指揮:カール・リヒター

録音:1958年6-8月 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ステレオ)
【Archiv Produktion 463 635-2】2001年1月発売


マタイ受難曲 BWW244 は、
バッハ42歳の時(1727.4)に初演された作品です。

言わずと知れた名曲なので、
リヒターの抜粋盤は持っていたのですが、
3枚組だと結構なお値段になるので、
買いそびれていました。

最近といっても2年程前ですが、

「Profil」という所から、
1958年録音のリヒターのマタイ受難曲が復刻され、
各所で絶賛されていました。

値段も2000円台だったので、
お盆に購入してみました。


【Profil PH12008】2012年4月発売

リヒターの指揮する「マタイ受難曲」、
悪かろうはずはないのですが、

「Profil」の復刻で聴くと、
あれっ、こんな録音だったかな、
と肩透かしにあったような印象も受けました。


大きめのコンサートホールで聴くような、
全体として聴きやすい、
耳に心地よい音質に調整してあるのですが、

その分、リヒター独特の、
胸の奥に切り込んでくるような、
意志の強さを感じさせるところが大きく減っていて、
残念な気持ちになりました。


そもそも、
それほど悪い録音ではなかったはずだと思い、

1,000円台に値下げしていた
「The Originals」の復刻盤を手に入れて聴き直してみたところ、

これが大正解でした。


分離のよい、
しかし耳にうるさく響くことのない滑らかな音質で、

リヒターらしく、
心に切り込んでくる
意志の強さを感じさせる録音で、

抜粋盤の記憶が良い方向によみがえりました。


「マタイ受難曲」のみ何種類も購入し、
聴き比べしているわけではなく、
あくまで私の主観になりますが、

「Profil」と「The Originals」を比べるなら、
圧倒的に後者のほうをお薦めします。


まだ内容を云々できるほど聴き込んでいないのですが、

このリヒター盤なら、
飽きることなく全体をくりかえし聴き込むことができるので、

くりかえし聴き込んで、
全体の流れを頭に入れておこうと思います。


※Wikipediaの「ヨハン・ゼバスティアン・バッハ」「マタイ受難曲」を参照。

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