2014年11月27日木曜日

鈴木秀美&OLCのハイドン:交響曲第6・7・8番《朝・昼・晩》〔シリーズVol.2〕

日本の指揮者、チェリスト
鈴木秀美(すずきひでみ 1957-)の指揮する
オーケストラ・リベラ・クラシカの演奏で、

オーストリアの作曲家
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732.3-1809.5)の
交響曲第6・7・8番《朝・昼・晩》
を聴きました。

ハイドン29歳の時(1761)の作品を、
鈴木秀美が45歳の時(2002)に指揮したCDです。


J.ハイドン(1732-1809)
 交響曲第6番 ニ長調 Hob.I-6《朝》(1761?)
 交響曲第7番 ハ長調 Hob.I-7《昼》(1761)
 交響曲第8番 ト長調 Hob.I-8《晩》(1761?)

オーケストラ・リベラ・クラシカ
鈴木秀美 指揮
収録:2002年9月27日、東京・浜離宮朝日ホール
【TDK-AD002】


鈴木氏が音楽監督を務める
オーケストラ・リベラ・クラシカによる2枚目のCDです。

ハイドン(1732.3-1809.5)の
 交響曲第6番 ニ長調 Hob.I-6《朝》
 交響曲第7番 ハ長調 Hob.I-7《昼》
 交響曲第8番 ト長調 Hob.I-8《晩》

は、作曲者29歳の頃(1761)に作曲されました。
前作CDの第43番《マーキュリー》から10年さかのぼることになります。

ハイドンは27歳ごろ(1759)に、
カール・ヨーゼフ・モルツィン伯爵のもとで、

楽長に初めて採用されましたが、
財政難のためすぐに失職してしまいます。

その後29歳の時(1761.5)に、
パウル・アントン・エスタハージィ侯爵のもとで、
副楽長に採用され、

採用後間もなく
パウル侯爵の発案で作曲されたのが、
交響曲第6・7・8番《朝・昼・晩》でした。

(飯森豊水氏のCD解説を参照。)


  ***

名前が印象的なので、
曲の存在は前から知っていましたが、
実際聴いたのはこのCDが初めてでした。

大感動だと良かったのですが、
これは多少肩透かしにあった感じでした。

それは恐らく、
鈴木氏の指揮によるものというよりは、
曲自体の魅力不足によるのではないか、と思われました。

この時期にはこの時期の魅力がある、
と言われればその通りで、

それなりに楽しい軽めの音楽が流れていくのですが、

3曲の個性(朝・昼・晩)の描き分けが
それほどうまく成されているわけでもなく、

1回聴いてすぐ記憶に残るような類の曲ではありませんでした。

仕事の折にくりかえし聴くのに適した
楽しい作品集で、飽きもせずひと月聴いてくると、

これはこれで
そのまま楽しめばいい境地に近づいてきましたが、

期待し過ぎると、
肩透かしにあう面があるのかもしれません。

あと鈴木氏の指揮が、基本的に
まじめにスッキリとした感じでまとめ上げているので、

もっといろいろ仕掛けてくる感じで来れば、
ずいぶん印象が変わるようにも思われました。


※Wikipediaの「フランツ・ヨーゼフ・ハイドン」「交響曲第6番(ハイドン)」「交響曲第7番(ハイドン)」「交響曲第8番(ハイドン)」を参照。

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