2015年6月8日月曜日

バーンスタイン&ニューヨーク・フィルのマーラー:交響曲第1番(1966年録音)

アメリカ合衆国の指揮者
レナード・バーンスタイン(1918.8-1990.10)の指揮する
ニューヨーク・フィルの演奏で、

オーストリア帝国の作曲家
グスタフ・マーラー(1860.7-1911.5)の
交響曲第1番《巨人》を聴きました。


グスタフ・マーラー
交響曲第1番ニ長調《巨人》

レナード・バーンスタイン(指揮)
ニューヨーク・フィルハーモニック
録音:1966年10月4・22日、ニューヨーク、
フィルハーモニー・ホール(現エイヴリー・フィッシャー・ホール)
【Sony Classical 88697943332】CD1

交響曲第1番は、
29歳の時(1889.11)に
《花の章》付きの5楽章版〔第1稿〕が初演されました。

その後、33歳の時(1893.10)に、
5楽章版の改訂稿〔第2稿〕が初演され、

さらに35歳の時(1896.3)には
《花の章》を削除した4楽章版〔第3稿〕が初演されました。

普段演奏されるのは4楽章構成の第3稿です。


  ***

バーンスタイのマーラーは、
私がクラシック音楽を聴き始めたころ、

マーラーの新全集を録音していたので、

まず新盤を聴いて、
旧盤はほとんど聴いて来ませんでした。

格安で旧盤の全集を手に入れましたので、
こちらをじっくり聴いてみることにしました。

それほど期待はしていなかったのですが、

予想をはるかに上回る名演で、
久しぶりに《巨人》の面白さを堪能しました。


この第一番、

バーンスタインのマーラーですので、
共感度が高いのは当然なのですが、

新盤よりも一気に若返った感じで、

きっぱりとしたキレキレのリズムで、
飽きる間もなく次から次へと場面が展開していき、

鳴りっぷりの良いオーケストラともども、
久しぶりに《巨人》を楽しませてもらいました。

ワルター&コロンビア交響楽団

を筆頭に、
どちらかというと落ちついた雰囲気の、
叙情性の高い演奏で親しんできたのですが、

元気一杯の若々しい演奏のほうが、
《巨人》には合っているように思いました。

こんなに楽しい曲だったんだと、
マーラーの面白さを再確認しました。


※Wikipediaの「グスタフ・マーラー」「交響曲第1番(マーラー)」を参照。

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