2015年6月15日月曜日

バーンスタイン&ニューヨーク・フィルのマーラー:交響曲第2番(1963年録音)

アメリカ合衆国の指揮者
レナード・バーンスタイン(1918.8-1990.10)の指揮する
ニューヨーク・フィルの演奏で、

オーストリア帝国の作曲家
グスタフ・マーラー(1860.7-1911.5)の
交響曲第2番ハ短調《復活》を聴きました。


グスタフ・マーラー
交響曲第2番ハ短調『復活』

リー・ヴェノーラ(ソプラノ)
ジェニー・トゥーレル(メゾ・ソプラノ)
カレジエート合唱団
レナード・バーンスタイン(指揮)
ニューヨーク・フィルハーモニック
録音:1963年9月29・30日、ニューヨーク、マンハッタン・センター
【Sony Classical 88697943332】CD2/3

交響曲第2番は、

5楽章構成の最終稿が
34歳の時(1894.12)に完成し、
35歳の時(1895.12)に全曲初演されました。

第1楽章の原型となる交響詩は、
28歳の時に作曲(1888年6-9月)され、
同年11月に初演されているので、

完成まで7年かかっていることがわかります。


  ***

《復活》は、
大風呂敷を広げた感じがあって、
それほど好きな曲ではないのですが、

山田一雄&京響のCD以来、
久しぶりに文句のつけようのない飛び切りの名演に出会えました。


ヤマカズさんのCDは、

情熱が空回りして
オケが耳にうるさく響き、
期待はずれなことが多いのですが、

京響との《復活》は、
ヤマカズさん絶好調時の名演が、

聴きやすいバランスで録音されていて、
《復活》で唯一愛聴している演奏です。


バーンスタインさんの《復活》は、

マーラーを聴き始めたころ、
ちょうど新しい全集を録音していたこともあって、

同じニューヨーク・フィルとの新盤のみ聴いて、
旧盤は聴きそびれていました。

新盤も悪いはずはないのですが、
色々聴いた後での究極ともいえる演奏なので、

解釈が粘り過ぎて重々しく、
全体像がつかみにくくなる印象がありました。


旧盤のほうが速めのテンポで
迷いなく先へ先へと進んでいく若々しさが印象的な演奏で、

はじめて聴く者にも有無をいわせぬ、
強い説得力のある演奏で、
これまでにない圧倒的な感動を受けました。


これを最初に聴いていれば、
《復活》がもっと好きになっていたかもしれません。

バーンスタインの旧マーラー全集、
《巨人》と《復活》は新盤と違う魅力があって、
とてもお薦めの演奏です。


※WIkipediaの「グスタフ・マーラー」「交響曲第2番(マーラー)」を参照。

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