2017年8月7日月曜日

リュプザムのバッハ:シュプラー・コラール集 BWV645-650(1988年録音)

ドイツ系アメリカ人のオルガニスト
ヴォルフガング・リュプザム
(Wolfgang Rübsam, 1946年10月- )の演奏で、

ドイツの作曲家
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
(Johann Sebastian Bach, 1685年3月-1750年7月)の
オルガン作品集を1枚聴きました。

5分ほどのコラール6曲を集めた
 シュプラー・コラール集 BWV645-650
を基軸として、

その間に大曲を4つ並べた構成になっています。
 前奏曲(幻想曲)とフーガ ハ短調 BWV 537
 前奏曲(トッカータ)とフーガ ニ短調 「ドリア調」 BWV 538
 前奏曲とフーガ ハ長調 BWV 545
 幻想曲 ト長調 BWV 572


ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
Johann Sebastian Bach (1685-1750)

①目覚めよ、と呼ぶ声あり BWV 645
 Wachet auf, ruft uns die Stimme, BWV 645

 (1)前奏曲(幻想曲)とフーガ ハ短調 BWV 537
  Fantasia and Fugue in C Minor, BWV 537

②われいずこに逃れ行かん BWV 646
 Wo soll ich fliehen hin, BWV 646

③ただ愛する神の摂理にまかす者 BWV 647
 Wer nur den lieben Gott lasst walten, BWV 647

 (2)前奏曲(トッカータ)とフーガ ニ短調 「ドリア調」 BWV 538
  Toccata and Fugue in D Minor, BWV 538, (Dorian)

④わが魂は主をたたう BWV 648
 Meine Seele erhebt den Herrn, BWV 648

 (3)幻想曲 ト長調 BWV 572
  Piece d'Orgue (Fantasia in G Major), BWV 572

⑤ああわがもとにとどまれ、主イエス=キリストよ BWV 649
 Ach, bleib bei uns, Herr Jesu Christ, BWV 649

⑥汝イエスよ、今天より降りたもうや BWV 650
 Kommst du nun, Jesu, vom Himmel herunter, BWV 650

 (4)前奏曲とフーガ ハ長調 BWV 545
  Prelude and Fugue in C Major, BWV 545


 ヴォルフガンク・リュプザム
 (Wolfgang Rübsam, オルガン)

録音:1988年7月、ドイツの聖ミカエル教会(シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州、オイティン)のオルガン(スイスのメッツラー社、1987年製作)を使用。
【NAXOS 8.553150】1995年2月発売

リュプザム氏の演奏による
バッハのオルガン曲とピアノ曲のCDが、
NAXOSからたくさん発売されていて、

いずれまとめて聴いてみたいと思っていたところ、
馴染みの古本屋に、格安でずらりと並んでいるのを見つけました。

大人買いでまとめて購入しましたので、
じっくり1枚ずつ聴き進めていこうと思います。


バッハのオルガン曲はピアノ曲のように、
「平均律第1・2巻」「パルティータ集」
「イギリス組曲」「フランス組曲」といった
適度な分量でまとめられていないため、
なかなか全体像を把握することができません。

リュプザム氏の場合、
1枚ごとに完結したコンサートを聴くような構成で、
どれもなかなか凝った作りとなっています。

とはいえ、
オルガン曲の知識はほとんどない身ですので、
はじめのうちは心地よい音の洪水に寝落ちすること数回。

どれも似たような曲に思えて困っていたのですが、
しばらく聴き込んでいると、
コラールの間にはさまれた4つの大曲を、
感慨深く聴くことができるようになってきました。

どれも聴き映えのする傑作揃いであることは認識できました。

それぞれの曲を聴き分けられますか、
と聞かれるとまだ自身がありませんが、

数ヶ月聴き込んで、
最初に聴き始めたころよりはかなり耳に馴染んで、
名曲揃いであるところまでは実感できましたので、
いったん次の1枚に進もうと思います。

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