2017年11月5日日曜日

バローグ&ダニュビウス四重奏団のブラームス:クラリネット五重奏曲(1991年録音)

NAXOSの旧録音を
AVEXから廉価で再販しているシリーズから、

ヨハネス・ブラームス
(Johannes Brahms, 1833年5月-1897年4月)の
クラリネット五重奏曲 作品115
を聴きました。


ヨハネス・ブラームス
①クラリネット五重奏曲 ロ短調 作品115

 ヨージェフ・バローグ(クラリネット)
 ダニュビウス四重奏団
 録音:1991年10月16-18日、ブラペスト、ユニタリアン教会

②弦楽六重奏曲 第1番 変ロ長調 作品18
 ~第2楽章 主題と変奏

 シュトゥットガルト弦楽六重奏団
 録音:1989年11月、ハイデルベルク、ゲースト録音スタジオ
【AVCL-25682】2007年12月発売


①クラリネット五重奏曲 ロ短調 作品115 は、
ブラームスが58歳の時(1891年11・12月)に初演された作品です。

ハンガリー生まれのクラリネット奏者
ヨージェフ・バローグ(József Balogh, 1956年- )と、

1983年にハンガリーで結成された
ダニュビウス四重奏団(Danubius Quartet)による演奏です。

モーツァルトの時の好調さを持続して、
曲の良さを実感できる演奏に仕上がっていました。

ごく自然な音響で、美しく楽譜を再現してあり、
個性を前に押し出すようなところがないので、

あとほんの少し、
押しの強さがほしくなる場面もなくはないのですが、

無理に個性を出して、
曲を壊してしまうこともないので、
安心してブラームスの魅力にひたることできます。

探せばより良い演奏も見つかるのでしょうが、
個人的には、これくらい聴けたら十分満足です。


なお、CDの後半には、
シュトゥットガルト弦楽六重奏団の演奏で、
②弦楽六重奏曲第1番から第2楽章を収録してありますが、

こちらは①と演奏者が異なるためか、
演奏の方向性が全く違っていて、

適度に意志の力が加わった積極性のある演奏で、
①の穏やかな雰囲気を打ち消して、
②の印象だけが強く残る結果になっていました。

①の余韻を楽しむには、
②は聴かないほうが良いのですが、
こちらはこちらで強く記憶に残る演奏でしたので、
NAXOSの原盤にさかのぼって全曲を聴いてみようと思います。



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