2018年3月18日日曜日

インバル&フランクフルト放送響のマーラー:交響曲第2番(1985年録音)

イスラエルの指揮者
エリアフ・インバル(Eliahu Inbal, 1936年2月- )の指揮する

ドイツのオーケストラ
フランクフルト放送交響楽団
(2005年にhr交響楽団に改称)の演奏で、

オーストリア帝国の作曲家
グスタフ・マーラー(1860.7-1911.5)の
交響曲第2番《復活》を聴きました。

指揮者49歳の時(1985年3月)の録音です


グスタフ・マーラー
交響曲第2番《復活》

 ヘレン・ドナート(ソプラノ)
 ドリス・ゾッフェル(アルト)
 北ドイツ放送合唱団
 (合唱指揮:ヴェルナー・ハーゲン)
 デイル・ワーランド・シンガーズ
 エリアフ・インバル(指揮)
 フランクフルト放送交響楽団

録音:1985年3月28・29日、フランクフルト、アルテ・オーバー
【COCO-73276/7】2012年6月発売。

交響曲第2番の作曲は、
1888年3月に交響曲第1番の第1稿が完成したあと間もなく始められ、
同年9月に第1楽章のみ完成しました。

その後いったん中断していたようで、
3年後の1891年10月には、この第1楽章のみ
交響詩《葬礼》という独立した作品として、
出版する可能性を探っていたことが知られています。

第1楽章の完成から5年をへた1893年
第1交響曲の第2稿が完成したのに合わせて(1月)、
第2交響曲の第2-4楽章まで作曲しました(7月)。

最終楽章は、
それからさらに半年をへた1894年2月に
指揮者ハンス・フォン・ビューローの葬儀に
出席したとき聴いた音楽に強い衝撃を受けて作曲されました。

全5楽章の最終稿はこの年(1892年)の12月に完成しました。
着想から完成まで6年半余りの歳月がかけられたことになります。

第2交響曲の全曲初演は、
完成からさらに3年をへた1895年12月に行われました。

なお初演の成功を契機に、
第1交響曲の再改訂が行われ、
第2交響曲の初演から3ヶ月たった1896年3月に
《花の章》を削除した第1交響曲の最終版の初演が行われました。

※Wikipediaの「交響曲第1番(マーラー)」「交響曲第2番(マーラー)」を参照。


  ***

ようやく最後の1枚になりました。

指揮者の強い意志が一本通った熱い演奏で、
一番に、バーンスタイン&ニューヨーク・フィルの旧録音を思い出しました。

バーンスタインよりは
音楽の自然な流れにそっていて、
細かなところまで磨き上げられている側面もあるのですが、
冷静というわけではなく、
指揮者の曲への熱い思いが率直に伝わって来て、
最後まで興味深く聴き進めることができました。

まずは模範的な《復活》の名演といって良いと思います。

ただ個人的に、
《復活》は大風呂敷を広げすぎた印象のある曲で、
今一つ好きになれないところがあるので、

インバルの録音を聴いても、
そこまで深くは感動していない自分がいることも確かです。

技術的には申し分なく、
内容的にもまずは十分なレベルまで掘り下げられているはずなので、
聴いてる私の方に問題があるのかもしれません。

もう少し時間が立ってから、
改めて聴き直そうと思います。


  ***

さてここまで、
Blu-spec CD によって再販売された
インバルのマーラー:交響曲全集を聴いてきました。

全体的にみると、
不満が残ったのは第9番のみで、
その他はいずれも楽譜を精緻に再現しながらも、
曲の本質をよくつかんだ熱い演奏が繰り広げられていて、
十分満足できました。

マーラーの定盤CDとして、
今後も備えておきたいCDとなりました。

一番感動したのは第3番で、
それに次ぐのが《大地の歌》第10番でしょうか。

声楽の入らない第5・6・7番も、
曲の構造がよくわかる名演でした。

第4・8番の声楽が入ってくる曲の完成度も高く、
あまり期待していなかった第1番の瑞々しさにも感動しました。

それだけに、第9番の1枚のみ、
私の耳のほうが間違っているのではと思い、
繰り返し聴き直しましたが、
満足できるレベルではありませんでした。

しばらく時間をおいて、
また聴き直す機会を持ちたいですが、
オクタヴィアへの新録音のほうも気になっているところです。



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