ブルーノ・ワルター
(1876-9/15生 1962-2/17没)さんのモーツァルト集、
3枚目を聴きました。
モーツァルト
交響曲第40番ト短調K.550
※1959年1月13~16日録音
交響曲第41番ハ長調K.551
※1960年2月25、26、28、29日録音
フリーメイソンのための葬送音楽 ハ短調 K.477
※1961年3月8~31日録音
ブルーノ・ワルター指揮
コロンビア交響楽団
【SONY 8 86079 06832 2】CD3
モーツァルトの最後の交響曲2曲に、
フリーメイソンのための葬送音楽を添えた選曲。
強い覇気にあふれた演奏、というよりも、
ゆったりとしたテンポで、ていねいに音楽がつむがれており、
やわらかな雰囲気に包まれた
心が暖かくなる演奏です。
ワルターさんの最晩年の境地、
といっても良いのかもしれません。
ただしそれほど大層な感じもないので、
このCDしか聴いていないと、その真価には
気がつきにくいかもしれません。
ワルターさんのモーツァルトは、
いかにも自然に音楽が流れていくのですが、
それは決して楽譜どおりに、何もしていないわけではないので、
他の楽譜にただ忠実な演奏を聴くと、
かえって戸惑う部分があるかもしれません。
こういうモーツァルトは、
現代ではもう聴けないのかな。
コバケンさんや広上淳一さん、
それから佐渡裕さんも意外に良いかも。
古楽器も悪くはありませんが、
どちらかといえば、現代のフル・オーケストラを
目一杯鳴らした演奏のほうが、私は好きです。
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