2011年12月26日月曜日

Bruno Walter Conducts Mozart その3

ブルーノ・ワルター
(1876-9/15生 1962-2/17没)さんのモーツァルト集、
3枚目を聴きました。



モーツァルト
交響曲第40番ト短調K.550
 ※1959年1月13~16日録音

交響曲第41番ハ長調K.551
 ※1960年2月25、26、28、29日録音

フリーメイソンのための葬送音楽 ハ短調 K.477
 ※1961年3月8~31日録音

ブルーノ・ワルター指揮
コロンビア交響楽団
【SONY 8 86079 06832 2】CD3


モーツァルトの最後の交響曲2曲に、
フリーメイソンのための葬送音楽を添えた選曲。

強い覇気にあふれた演奏、というよりも、
ゆったりとしたテンポで、ていねいに音楽がつむがれており、
やわらかな雰囲気に包まれた
心が暖かくなる演奏です。

ワルターさんの最晩年の境地、
といっても良いのかもしれません。

ただしそれほど大層な感じもないので、
このCDしか聴いていないと、その真価には
気がつきにくいかもしれません。

ワルターさんのモーツァルトは、
いかにも自然に音楽が流れていくのですが、
それは決して楽譜どおりに、何もしていないわけではないので、

他の楽譜にただ忠実な演奏を聴くと、
かえって戸惑う部分があるかもしれません。

こういうモーツァルトは、
現代ではもう聴けないのかな。

コバケンさんや広上淳一さん、
それから佐渡裕さんも意外に良いかも。

古楽器も悪くはありませんが、
どちらかといえば、現代のフル・オーケストラを
目一杯鳴らした演奏のほうが、私は好きです。

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