2016年4月18日月曜日

クレンペラー&フィルハーモニア管のベートーヴェン:交響曲第2・7番(1960年ライブ)

ドイツ帝国ブレスラウ
(現在のポーランドのヴロツワフ)生まれの指揮者
オットー・クレンペラー
(Otto Klemperer, 1885.5-1973.7)の指揮する

イギリスのオーケストラ
フィルハーモニア管弦楽団の演奏で、

ドイツの作曲家
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
(1770.12-1827.3)の交響曲第2・7番を聴きました。

1960年のウィーン芸術週間ライブとして有名な全集で
Membranの10枚組CD の ◯DISC3 に収録されています。


◯DISC3
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
交響曲第2番ニ長調 作品36
 (録音:1960年5月29日)
交響曲第7番イ長調 作品92
 (録音:1960年6月2日)

オットー・クレンペラー(指揮)
フィルハーモニー管弦楽団
【Membran 10CD Collection /No.600135】2014年1月発売

交響曲第2番はベートーヴェン32歳の時(1803年4月)、
交響曲第7番は42歳の時(1813年12月8日)に初演された作品です。


何度か聴き直してみましたが、
この1枚のなかで第7番は
あまり出来が良くないように感じました。

第2番はそれなりに楽しく聴けるのですが、
第7番は縦の線も乱れがちで集中力に欠ける印象でした。

もともとがゆっくり目のテンポ設定なので、
少しでも集中に欠くところがあると、
ところどころダレた感じがして
聴き通すのが辛くなってしまいます。

録音の問題かもしれませんが、
この時の第7番はあまり成功していないように聴こえました。

ライブでは当然そんなこともあるでしょう。


第2番も、
似たタイプの演奏なので、
はじめのうちは第7番にひきずられて
凡演かと思いましたが、

よく聴くと、
ゆったりしながらも
きりりと引き締まったテンポ設定で、
ダレることなく不思議と耳が吸い寄せられる演奏で、
第1・3番と同じレベルの名演だと思います。


やはり全体的にそれほど音は良くないので、
誰にもお薦めとまでは言いかねますが、

普段着のクレンペラーを知る上で、
興味深い演奏だと思いました。


※Wikipediaの「ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン」「交響曲第2番(ベートーヴェン)」「交響曲第7番(ベートーヴェン)」を参照。

0 件のコメント:

コメントを投稿