2012年4月2日月曜日

横山幸雄のショパン/ピアノ独奏曲全曲集〈4〉



プレイエルによる
ショパン・ピアノ独奏曲全曲集〈4〉


A.ワルシャワ時代の遺作の小品
 1) 3つのエコセーズ WN13(1826)
   1.ニ長調/2.ト長調/3.変ニ長調


 2) 葬送行進曲 ハ短調 WN9(1826)
 3) コントルダンス 変ト長調 WN27(1827)
 4) アレグレット  嬰ハ短調 WN36(1829)
 5) ドイツ民謡「スイスの少年」による変奏曲 ホ長調 WN6(1824-26)
 6) 変奏曲 パガニーニの思い出 イ長調 WN16(1829)


B.華麗なる変奏曲 変ロ長調 作品12〔1833〕


C.ワルシャワ時代の遺作のワルツ
 1) ワルツ 変ホ長調 (1827)
 2) ワルツ ホ長調  WN18 (1829)
 3) ワルツ ロ短調  WN19 (1829)
 4) ワルツ 変ニ長調 WN20 (1829)
 5) ワルツ 変イ長調 WN28 (1829-30)
 6) ワルツ ホ短調  WN29 (1830)


D.ワルツ第1番「華麗なる大円舞曲」変ホ長調 作品18〔1831-32。or 1833〕
E.ボレロ 作品19〔1833〕
F.スケルツォ第1番 ロ短調 作品20〔1833-35〕


横山幸雄(ピアノ)
使用楽器:プレイエル(1910年製)
録音:2011年1月13、14日
上野学園 石橋メモリアルホール
【KICC-916】


一見、雑然として色々並んでいますが、

前半(A・B)と後半(C~F)で、

それぞれ若いころの遺作数曲に、
作品番号のある作品を添えた構成になっており、

説明つきのコンサートでしたら、
盛りだくさんで楽しめそうです。


前半でよく知っていたのは、
最初の「3つのエコセーズ」です。

あっという間に終わってしまいますが、
不思議とよくまとまっていて、
楽しい小品です。

その他では、

A-5) ドイツ民謡「スイスの少年」による変奏曲

は初めて聴きましたが、
わかりやすくてよく出来ていると思いました。


後半は、
遺作のワルツのうち、短調の2つの作品。
その後の「華麗なる大円舞曲」とスケルツォ第1番は
よく知っています。

個人的には、
特にワルツを弾く時のテンポが、
心持ち速めに感じられるのですが、
これは楽譜どおりだとこうなるのでしょうか。

感情がこもっていないわけでも、
粗雑に弾き飛ばされているわけでもないので、
好みの問題ですが、

ここはもう少しゆっくり目のほうが、
私は好きです。


スケルツォ第1番は、
有名なわりにこれまで
今ひとつピンと来なかったのですが、

横山さんの演奏は、
わりとあっさり目ですが、
曲そのもので勝負する感じがあって、

いい曲だな、と思いました。


最後の3曲は、なぜこの3曲?
とはじめわからなかったのですが、

作品18から20までをまとめて取り上げたのですね。

そう言われると、
何となく腑に落ちるところがありました。

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