2012年5月20日日曜日

Audite のフルトヴェングラー&ベルリンpo 録音集 その1


Live in Berlin
The Complete Recordings RIAS

ベートーヴェン
交響曲第6番ヘ長調 作品68「田園」
交響曲第5番ハ短調 作品67

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1947年5月25日、ティタニア・パラスト、ベルリン
【audite 21.403】CD1

CD1枚目には、

1947年5月25・26・27日に行われた
ベルリン・フィルとのいわゆる歴史的復帰演奏会から、
初日(25日)の演奏が収録されています。

3日間の演奏会のうち、
1日目の「田園」「運命」と、
3日目の「運命」の録音が発売されているようです。

ベスト演奏として良く知られる3日目の「運命」は、
この録音集には収録されていません。

ただ1日目の演奏も、
基本的なスタンスに変わりわなく、
めったにない熱さを感じさせる演奏がくり広げられております。


歴史的な価値のある録音ですが、
残念なのは、音質が今一つであることです。

おそらく元々の録音に問題があるのでしょう、
かなり聴きやすく調整されていますが、

フルトヴェングラーにこだわりのある方でなければ、
あえて選ぶ必要のない音質かもしれません。


とはいえ、「田園」も「運命」も、
一度聴き出すと止まらない独特の面白さがあることも事実です。

どちらも、
今の私はより落ちついた、
どっしりした深みのある演奏のほうが好みですが、

これだけテンポを揺らしながら、
決して空虚な感じがせずに最後まで
感慨をもって聴き通せるのは、
さすがです。

音質からいえば、
「運命」は多少情熱が空回りしているように聴こえ、
「田園」のほうが、貧弱ながら不思議と心にひっかかる、
興味深い演奏でした。


ほぼひと月
聴いておりましたので、
CD2枚目に進みます。



※フルトヴェングラーの演奏会記録については、
仏ターラ社の ホームページ上にあるものを参照しました。
【http://www.furtwangler.net/inmemoriam/data/conce_en.htm】


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