2013年1月16日水曜日

バルシャイ&ケルン放送響のショスタコーヴィチ:交響曲第1・2・3番

ロシア出身の指揮者
ルドルフ・バルシャイ(1924.8-2010.11)

68歳から76歳にかけて(1992.9-2000.9)、
ドイツのケルン放送交響楽団と録音した

ロシアの作曲家
ドミートリイ・ショスタコーヴィチ(1906.9-1975.8)の
交響曲全集をようやく手に入れましたので、
1枚ずつのんびりと聴いていこうと思います。

最近2500円ほどに値下がりしたのに気がついて、
購入しました。

ショスタコーヴィチの交響曲は、
Naxos の最新録音を1枚ずつ聴いていこうかと思っていたのですが、

バルシャイさんのほうが、
よりオーソドックスな演奏であろうと期待し、
先にこちらを番号順に聴いていきます。
ではまず1枚目。


ショスタコーヴィチ
交響曲 第1番 ヘ短調 作品10

交響曲 第2番 ロ短調 作品14
(合唱と管弦楽のための)「10月革命」

交響曲 第3番 変ホ長調 作品20
(合唱と管弦楽のための)「メーデー」

ケルン放送合唱団
ケルン放送交響楽団
ルドルフ・バルシャイ(指揮)

録音:1994年9月30日-10月3日(1・3番)
1995年1月23日(2番)、フィルハーモニー、ケルン
【BRILIANT 6324-1】

第1番はラジオなどで
何度か聴いたことがあります。

第2・3番は
単一楽章で終わりにかけて合唱を用いてあり、
めったに演奏されない作品なので、

初めて聴きます。


   ***

交響曲第1番ヘ短調作品10 は、
19歳のときに初演(1926.5)された作品で、
1924年から1925年にかけて作曲されたそうです。

レニングラード音楽院の卒業作品で、
初演と同時に大きな評判を勝ち得たそうです。

あふれんばかりの才気の感じられる
カッコイイ音楽です。

さすがに深みには乏しい感もありますが、
年齢を考えればそれは当然のことなので、

現代っ子のずばぬけた才能の切れ味を、
爽快に楽しめば良いのだろうと思いました。


バルシャイさんの指揮は、
表面だけをなぞることなく、
曲の実質をしっかりと伝えるもので、

改めて、この曲の魅力を認識することができました。


   ***

交響曲第2番ロ短調「十月革命に捧げる」作品14は、
21歳のときに作曲、初演(1927.11)された作品。

交響曲第3番変ホ長調「メーデー」作品20 は、
23歳のときに作曲、初演(1930.1)された作品です。

初めて聴くからかもしれませんが、

正直なところ、
まだ習作としてもかまわないような、
聴き通すのが辛い作品でした。

第2番は、
実験的な要素が多く、
部分的にはさすがと思わせるところもありますが、

最後にこじつけで合唱を持ってきて、
無理やり終わらせている感じがしました。

第3番は、第2番より
わかりやすい作品ですが、

これもまた、どうしても聴きたい音楽ではありませんでした。


もしかしたら、
ドイツの合唱団を使っているからかもしれませんが、

最後に合唱が出てくると、
途端に陳腐な感じがして、

あれ、こんなので終わっちゃって良いの?
と思いました。

オケの演奏自体は、
十分に納得いくレベルだったと思います。

今後、ほかの演奏も聴いていくうちに、
変わる可能性もありますが、

最初の感想はこんな感じです。


※Wikipediaの「ルドルフ・バルシャイ」
 「ドミートリイ・ショスタコーヴィチ」
 「交響曲第1番(ショスタコーヴィチ)」
 「交響曲第2番(ショスタコーヴィチ)」
 「交響曲第3番(ショスタコーヴィチ)」を参照。

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